PCからデジカメ、音楽プレーヤーまで広く採用された「メモリースティック」:スイートメモリーズ File024

ソニー製品がほとんどでしたが

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年07月27日, 午前 07:00 in sweetmemories
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[名称] メモリースティック(Memory Stick)
[種類] フラッシュメモリー
[記録方法] 専用端子(10ピン)
[サイズ] 21.5×50×2.8mm
[容量] 4MB~128MB×2
[登場年] 1998年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

連載:スイートメモリーズ

「メモリースティック」は、ソニーが開発したフラッシュメモリー採用メディア。画像や音声、動画といったデータを機器間で相互利用するために作られたもので、抜き差ししやすい細長いデザイン、誤消去防止スイッチ搭載、著作権保護機能、互換性の高いシリアルプロトコルの採用、10ピンの端子部を守るガード装備といった特長がありました。

とくにシリアルプロトコルの採用は異なる機器での利用で互換性を高めてくれるため、スマートメディアのように、Aという機器では使えてもBでは認識しない、といった問題が起きにくく、より汎用的になりました。

ちなみにメモリースティックは仕様によっていくつかの種類に分けられますが、今回はその中でも初期のものを紹介します。

形状は大きく2種類。1998年9月に登場した最初のスタンダードサイズは21.5×50×2.8mmという大きさで、細長い形状のものでした。ケータイなどのより小さな機器へ搭載するため小型化されたのが、2002年7月登場の「メモリースティックデュオ(Memory Stick Duo)」。こちらのサイズは20×31×1.6mmと、ほぼ半分になっています。もうちょっと早かったような気がしたのですが、意外と遅い登場でした。

ちなみに、デュオに対応した最初のコンシューマー向け機器は、三菱電機の「D251i」というケータイ。ソニー製品ではないというのが意外です。

スタンダードとデュオの違いは形状だけで、信号的には完全互換。そのため、シンプルな変換アダプターを使うことで、デュオはスタンダードとしても利用可能です。

決定的な違いといえば、誤消去防止スイッチが省略されているものが多い事。私が確認できた範囲ですが、D251iに同梱されていた8MBメディアくらいでしか誤消去防止スイッチは搭載されていませんでした。コレクターであれば、このスイッチ搭載モデルを積極的に狙っていきたいところですね。

左から、スタンダードサイズ、一般的なデュオサイズ、D251i同梱デュオサイズ。誤消去防止スイッチまで小さくなっています。

初期のメモリースティックで面白いのは、最大容量となる128MBを超える製品があったこと。どうやって実現していたかといえば、物理的なスイッチで切り替えて128MB×2として使うという、なかなか強引なものです。製品名も「メモリースティック(メモリーセレクト機能付き)」という、ストレートなものでした。

背面を見てみると、誤消去防止スイッチとは別のスイッチが搭載されていることがわかります。このスイッチをA、Bと切り替えることで、128MBの2本分として使えるようになっていました。切り替え時には機器から取り出さなければいけませんし、それなら、素直に128MBを2本持っていた方が便利なんじゃないか……などと思わなくもないですが。

最初に特長として「著作権保護機能」を挙げましたが、実は青紫色のメモリースティックはこの機能に対応していません。対応したものは「マジックゲート メモリースティック(MagicGate Memory Stick)」という別製品となり、1999年12月に登場しました。メディアの色が白へと変更されているため、ひと目でマジックゲート対応だとわかります。

このマジックゲートメモリースティックにもデュオサイズの製品があり、こちらの登場は2003年2月から。ちなみに、このマジックゲートメモリースティックでは、デュオでも誤消去防止スイッチがしっかり装備されています。

マジックゲートメモリースティックは通常のメモリースティックとして利用できますが、この逆はダメ。よく考えればわかるとはいえ、一般ユーザーからすれば同じメモリースティック対応機器なのに使えたり使えなかったりするわけで、混乱しやすくなっていました。そのためか、後継モデルではマジックゲート標準搭載へと一本化されました。この製品については、また別の機会で。

連載:スイートメモリーズ


参考:

メモリースティック, SONY
画像や音声、音楽等のデータの記録・再生が可能な“メモリースティック”商品化, SONY
小型機器向けIC記録メディア"メモリースティックデュオ"(16MB)発売, SONY
128MBメモリーを2枚搭載し、メモリーを切り替えて使用できる「メモリースティック(メモリーセレクト機能付き)」発売, SONY
著作権保護技術「MagicGate」を採用したIC記録メディア“マジックゲートメモリースティック”発売, SONY

 
 

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