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Meta

元FacebookのMeta社が、計画を進めていたとされるARおよびVRデバイス向け独自OSの開発を中止したとの噂が伝えられています。

有料ニュースメディアThe Informationによると、Metaは2021年11月にOculusブランドのVRデバイスや発売予定のARメガネ向けに設計されていたOSの開発を中止したとのことです。本OSの開発は2017年から取り組まれており、300人以上の従業員が関わっていたとも報じられています。


Oculus Quest 2など現行のMeta製デバイスは、Androidベースの「VROS」を搭載しています。The Informationによれば、同社はARおよびVRでの野望を実現するため社内で 「XROS」と呼ばれるプロジェクトを立ち上げ、新たなOSを一から設計していたとのこと。

このプロジェクトが放棄された理由は不明ですが、将来的にXROSの一部を復活させる可能性があるとも付け加えられています。

そしてMeta社は今後、当面はオープンソースのAndroidをARやVR用に改良することに注力するとのことです。この動きは費用やエンジニア的なリソースの節約になるものの、長期的にはMeta社のAR/VRの野望がGoogleに左右されることにも繋がると思われます。

この噂が本当だとすれば、Meta社が長期的な目標とする「独自のハードウェアおよびOS」からはかなりの後退になるはず。

同社のマーク・ザッカーバーグCEOは、10年以上前から自社ビジネスモデルの鍵を握るデバイスに対するアップルとGoogleの支配力に懸念を抱いており、最近もiOS 14.5以降のアプリトラッキング透明性(アプリが異なるWebやアプリをまたいでユーザーを追跡する際には、明示的な許可を得る必要があるルール)をめぐってアップルと広報合戦を繰り広げていました

かたやアップルは、純正AR/VRヘッドセット専用OS「rOS」の開発を続けていると推測されています。本製品は早ければ2022年内に発売され、Meta社が注力しているメタバースの主要プレイヤーに躍り出るとの予想も有力となりつつあります。


数年前からアップルはARアプリを作れる「ARKit」を開発者に提供しており、すでに強固なAR技術の基盤を築き上げています。iPhoneの「マップ」アプリでもAR歩行ガイドを実用化し、iPad Pro搭載のLiDARスキャナは各種の用途に活用されており、「あとはAR/VRヘッドセットなど専用ハードウェアの発売待ち」という感さえあります。

MetaはFacebookから改名するさいに、今後はメタバースに社運を賭けることを示唆していました。それだけにiPhoneやiPad、iOSやiPadOSに依存しないハードウェアや独自OSは悲願と思われますが、今後もアップルとの確執は収まるどころか、ますます激しくなるかもしれません


Source:The Information

via:MacRumors