SOPA Images via Getty Images
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Facebook改めMetaが2020年5月に発表していたGiphyの買収は、英国の規制当局から待ったがかかるかもしれません。Finantial Timesによると、英競争・市場庁(CMA)は、Metaによるこの買収案件の承認を今後数日のうちに拒否する見込みとのことです。情報提供者はそれがいつ発表されるかは述べていないものの、CMAによる買収の承認は12月1日が期限です。

Facebookが昨年5月にGiphy買収を発表した後、英国CMAとオーストラリアの反トラスト規制当局である競争・消費者委員会(ACCC)はこの買収を詳しく調査するとの声明を発表し、CMAの調査中は両社の統合手続きを停止するよう命じていました。そして今年8月、CMAは買収・統合は市場競争を阻害するため、MetaがGiphyを売却するのが妥当な解決策だと発表しています。

買収が問題だとされる根拠は、GiphyがMetaに統合されることでTikTokやSnapchatといったライバルのサービスがGiphyを利用できなくなり、Metaを不当に有利た立場にする可能性が挙げられます。またMetaは買収によりGiphyの有料広告パートナーシップを廃止しましたが、これはCMAが国外を含むMetaの広告展開を止めるためだったとしています。

Metaは、CMAの市場定義ではGiphyの有料サービスはディスプレイ広告として分類できないと主張し、なにより英国で事業展開していないGiphyを買収することに関してCMAには監督権限がないと述べています。

しかしCMAはMetaが英国における取引上のルールに違反していると主張しており、今年10月にはMetaに対して調査に非協力的であることを理由に7000万ドルの罰金を科しました。Metaはこの件に関してもCMAの要求に対して最善の対応を尽くしていると反論していますが、CMAは「必要な情報をすべて報告することを意図的に拒否した」のはMetaが初めてだと述べています。

オックスフォード・インターネット研究所のグレッグ・テイラー教授は、もしCMAがMetaによるGiphy買収を阻止すれば、これはこれまで他分野に比べて大した介入もなく派手な買収を繰り返してきた巨大IT企業たちにとって大きな転換点になるだろうとしています。

テイラー教授はInsiderに対して「テクノロジー分野以外では合併は常に調査対象とされ、それが阻止されたりなんらかの救済措置が講じられることは珍しくありません。しかし、テクノロジー界隈では、長らく大手企業が何百社もの買収を繰り返しているにもかかわらず、ほとんど介入がありませんでした」「このような合併が初めて阻止されるとなれば、まさに一線を画する出来事だと言えます」と述べました

Source:Finantial Times

via:Insider