ハイエンドスマートフォンRedmiシリーズを日本市場へ導入し、国内での知名度が向上している中国の総合家電メーカーXiaomi(シャオミ:小米科技)。3月29日の新製品イベントでスマートバンドの新型「Mi Smart Band 6」を発表、4月上旬に中国国内で発売が開始されました。

例によって初回ロットを入手しましたが、なんと初期不良で交換。動作品を入手できたのは遅れること3週間後……ようやくチェックすることができました。なお、今回はNFC版を購入しました。NFC版は279元≒4700円(NFCなしモデルは229元≒3860円)です。

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米IDCの調査によると2020年の世界のウェラブルデバイスマーケットシェアでは、Appleに続き2位をキープしているXiaomiですが、昨年度はMi Bandの供給不足が影響して出荷数が18.3%もダウンしてしまいました。それでも世界の10%以上のマーケットシェアを持っているのはもの凄いことです。

さて、Mi Smart Band 6に話を戻します。基本的な外観や構造はMi Band 5とほぼ同じですが、本体のコアユニットがコンマ数ミリ大きくなっています。好評のマグネット式充電コネクターは5と6で共通。TPU製のベルトは形状は酷似していますが専用品です。ディスプレイは表示エリアが1.1インチから1.56インチと約50%広くなり、解像度も126×294ピクセルから152×486ピクセルにアップ。メモリーは512KBから2MBに、ストレージも16MBから32MBにアップしています。防水レベルはMi Band 3以降モデルと同じ5気圧(水深50m相当)です。

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▲Mi Smart Band 6専用バンドの色は8色。左からアイボリー/パープル/ブラック/ ブルー/オレンジ/イエロー/オリーブ/ピンク。ブラックのみ銀イオン練り込みによる抗菌仕様です

バッテリー容量はMi Band 5と同じ125mAh。機能が増えたため連続稼働日数は減りましたが、それでも通常で約2週間は持ちます。本体メモリーの増量効果か操作の応答性は良く、メニューはスルスルと気持ちよく切り替わります。

今年はCOVID-19の影響か健康管理機能が拡張

心拍センサーは従来モデルと同じ光電式容積脈波(PPG)タイプを搭載していますが、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)への対応のため、生体照射用の光源が新たに追加されました。昨今はCOVID-19の影響もあり、健康状態を確認するためSpO2を読み取るパルスオキシメーターが売れています。こうしたウェアラブルデバイスで簡単に測定・記録できるようになると、睡眠時無呼吸症候群や喘息などの管理にも大変役立ちます。

▲コアユニット背面センサーにSpO2用の赤色LED(上)と、心拍用の緑色LED(中央)。LEDからの光を受光するセンサー(下)が並びます
▲新たに加わったSpO2測定モード。Apple Watchなどのウェラブルデバイスと同様にデバイスを水平に保って安静にしてから測定します。15秒くらいで測定値が表示され30秒くらいで結果が出ます。60秒以内に結果が出ない場合はバンドの締付や位置を直すよう促されます

スポーツモードも11種類から30種類に増加しました。内蔵の三軸加速度センサーと、三軸ジャイロの測定精度や応答速度も向上しており、屋外ランニング、トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカル、ウォーキング、サイクリングの6つのフィットネスモードについては身体の動きから自動的に認識して記録するように。いちいちモードを切り替える必要がなくなりました。

Mi Band 5で好評だった睡眠状態のモニターには睡眠時の呼吸状態が加わりました。より詳細な睡眠の質を記録することで気付きにくい様々な問題を教えてくれます。それらのデータを元に日々の活動状態を数値化するPAI(Personal activity intelligence)やストレスレベルの精度もMi Band 5の時よりも良くなっている様に感じました

▲Mi Band 5の世代から大幅に機能アップした睡眠記録。新たに「睡眠時呼吸の質」が追加されました。この値は睡眠時無呼吸症候群についての確認の参考になります。ちなみに筆者は軽度の症状がありますのでしっかりと警告が表示されています
▲筆者は晴れていれば自転車で通勤しています。フィットネスモードの自動認識がうまく動作しない場合があったり、動作するまでにタイムラグがあったりするので、ちゃんと測定したい場合は手動で設定するのが良いでしょう。なお、Mi Bandシリーズは一部のサイクルコンピュータの心拍センサーとしても活用できます。写真のアプリはwahoo Fitnessです
▲Mi Fitと組み合わせれば十分すぎるログが取れます。これはサイクリングモードでのログです。個人的には自転車特有のクランク回転数などの情報が欲しいため利用していませんが……。一般的な情報は網羅できています
▲Mi Fit内の「健康モニタリング」で各種項目の記録について設定できます。一部のモードを選択するとセンサーからの記録間隔が強制的に短くなるため、バッテリーの消耗が増えて連続稼働日数が減ることに。該当メニュー選択時にはバッテリー消費について警告があります

これら健康モニタリングをフルに使用した場合はセンサーの測位頻度などが多くなり、連続稼働日数が約5日になります。実際に試してみたところ6日目にバッテリー残量の警告がありました。しかし、これだけの内容をモニターしていて約5日もバッテリーが持つというのは驚異的です。

専用アプリは既にMi Smart Band 6に対応

これまでにMi Bandを使っていたならばインストールされている「Mi Fit」は、Mi Smart Band 6でペアリングすればすぐに使えます。バンドの各種新機能にも対応していて、レポートも全て日本語対応しています。iOS 10.0以降と、Android 5.0以降のスマートフォンに対応しており接続はBluetoothです。記録したデータはiOSではヘルスケア、AndroidではGoogle FItとの連携が可能です。

山根博士の報告によると、香港で販売されているグローバル版Mi Smart Band 6は日本の技適にも通っているそうなので、日本での販売もそう遠くないと思われます。中国大陸版もグローバル版も表示だけならば日本語表示に全く問題なく、SMSを含む各種通知で正しく日本語でしてくれます。ですが、グローバル版のバンド本体は、まだ日本語でのメニュー表示ができないので、そこにこだわるならば日本語版を待つべきでしょう。

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▲Mi Fitのマイステータスを開けば、Mi Smart Band 6で記録された情報をまとめて表示します。アプリケーションは完全に日本語化されていますので内容も日本語です

今回、初めてNFC版を購入してみたわけですが、中国大陸ならばバスや電車などの公共交通機関のカード、セキュリティゲートの鍵、Alipayなどの電子マネーなど各種サービスで活用できるはずです。ただ、まだ色々と試している段階ですが日本国内では宝の持ち腐れでした。いつか中国へ行けるようになったら使ってみたいと思います。

筆者はSpO2の管理がしたかったので、Mi Band 5からApple Watch Series 6へ乗り換えましたが、さらにMi Smart Band 6へと切り替えようかと考えています。健康管理やスポーツログを中心に考えるならば、Mi Smart Band 6は良い選択だと思います。何よりもApple Watchの1/10以下のコストで導入できますし、数日充電しなくても良いのは実に快適です。大半の人はたぶんMi Smart Band 6で事足りるでしょう。それくらいオススメできるアイテムです。

Mi Smart Band 6

※ 今回のレビューに使用したMi Smart Band 6は、総務省の「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の開設(電波法第4条の2第2項)」を届け出た上で使用しています。

この無線設備は、電波法に定める技術基準への適合が確認されておらず、法に定める特別な条件の下でのみ使用が認められています。この条件に違反して無線設備を使用することは、法に定める罰則その他の措置の対象となります。