xCloud
Phil Barker/Future Publishing via Getty Images

マイクロソフトがXbox Game Pass Ultimateのストリーミングゲームサービス「xCloud」Webブラウザ版の社内テストを開始しており、パブリックプレビュー(広く一般公開されるベータ版)が「もう間もなく」との噂が報じられています。実現のあかつきにはiPhoneやiPadのほか、PCでも利用可能となる見通しです。

xCloudはMSのAzureクラウドサーバ上でゲームを動かし、ユーザーの端末に映像をストリーミングで送るしくみ。手元にあるコントローラーからの操作をサーバに送り、その結果となる映像をYouTubeやNetflixのようにストリーミングで受信するといった具合い。非力なスマートフォンやタブレットであっても、通信回線さえ速ければゲーム専用機並みのリッチな体験が楽しめるわけです。

すでにAndroid版ではxCloud専用アプリが稼働中ですが、iPhoneやiPadでは当初アップルのApp Store審査ガイドラインのため提供できませんでした。その後ガイドラインが改訂されたものの、ひとつのアプリで複数のゲームをプレイ可能にするのではなく「個別のゲームごとに(ストリーミング用のクライアント)アプリをApp Storeでダウンロードさせること」「1本ずつ、アップデート毎にApp Storeの審査を通すこと」と無理めな条件が付けられたため、iOS/iPadOS版のアプリ提供は暗礁に乗り上げていました。

そこでMSはWebブラウザベースでの提供に方針を転換。すでにアマゾンも同様の方式で独自ゲームストリーミングサービスLunaをiOS向けに準備中と発表しており、App Storeの審査が不要なため(アップルとの調整は必要と思われますが)最も現実的と判断された模様です。

昨年(2020年)末にブラウザ版のベータ提供を「2021年春から」開始と予告していましたが、今回テックメディアThe VergeにMS社内のXbox計画に詳しい匿名情報筋から「パブリックプレビューに先がけて社内テスト中」と知らされたしだいです。

ブラウザ版にはゲームのレコメンド機能を備えた簡素なランチャーは、最近プレイしたタイトルをすぐに再開でき、Xbox Game Pass Ultimateで遊べる全てのクラウドゲームにアクセスできる機能を備えているとのこと。

ゲームが起動されればフルスクリーンで実行されますが、プレイにはゲームコントローラが必須と伝えられています。現時点ではChromeやEdgeのようなChromiumベースブラウザに限られているそうですが、Safariもサポートされれば利用しやすさの敷居は下がりそうです。

またMSはブラウザ版xCloudについて、Windows 10のXboxアプリにバンドルすることを計画しているとも述べられています。現在のXboxアプリはゲームパスで遊べるタイトルの一覧は表示されるものの、実際にPC上で遊ぶにはPC版をインストールする必要があります。非力なPCには辛い仕様だったのですが、もし実現すれば仕事の合間に遊びやすくなり、順調に生産性を下げることになるかもしれません。

Source:The Verge