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今後のアップル製品にミニLEDディスプレイ採用が広まると見られるなか、2021年第1四半期に初のミニLED搭載iPad Proが、第2四半期にミニLED版M1搭載MacBook Proが大量生産されるとの噂話が報じられています。

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesは、これらミニLED搭載の新製品が一部のサプライチェーンに恩恵をもたらすと報道。LEDチップベンダーのEpistarやフレキシブルPCB製造のZhen Ding Technologyといった多くの台湾メーカーが「今後の出荷から成長の勢いを得る準備ができている」とのこと。そしてミニLED版iPad Proの組み立てはFoxconnとCompal Electronicsが、M1搭載MacBook Proは主にQuantaで部分的にはFoxconnが担当するとも伝えられています。

ミニLEDとは、液晶バックライトに用いられる技術のこと。従来のバックライトを微小なLEDに分割し、ローカルディミング(部分駆動技術)と組み合わせることで「エリアごとにバックライトを消灯」を可能とするもの。それにより優れたコントラストやダイナミックレンジを実現しながら、より薄くて軽い製品設計ができると期待されています。

ミニLED採用製品のなかでまずiPad ProとMacBook Proが投入されるとの観測は複数の情報筋から届けられており、2019年末には有名アナリストMing-Chi Kuo氏が、今年7月には台湾本拠のリサーチ会社TrendForceが伝えていました。それらの発売時期に関してはズレはあったものの、おおむね「これまで液晶ディスプレイを採用していた製品が、ミニLEDバックライト方式に切り替わる」流れと見られていた経緯があります。

その中でも異質だったのが、「2021年前半にミニLED搭載iPad Proが、後半には有機ELモデルが発売される」という韓国The Elec報道でした。同一の製品がまずミニLEDを採用し、すぐに有機ELにシフトするとの観測は、戸惑いをもって受け止められていました。

この点に整合性ある解釈をもたらしているのが、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏です。同氏はiPhone 12 Proシリーズが120Hzディスプレイを採用できないと予想し、的中させた実績があります

Young氏は読者からの質問に対して「10.9(ないし11)インチiPad Proは有機EL、12.9インチはミニLEDを採用」と回答。つまり同じiPad Proラインアップでも画面サイズにより採用パネルが異なると述べていますが、これは「iPhone 11が液晶ディスプレイ、iPhone 11 Pro/Pro Maxが有機EL採用」の前例を思わせるものです。

また「有機EL版iPad Proは2021年発売?」と聞かれたYoung氏は「2022年」と答えています。ここからは次期12.9インチモデルと、11インチモデルは同時に発売されず、時期がずらされる可能性も読み取れるかもしれません。

そしてDigiTimes報道が正しければ、次期M1搭載MacBook Proはあと半年以内に発売される可能性が高いことになります。M1チップの高性能に惹かれてMacの購入を検討している人には、悩ましい材料ともなりそうです。