「Mi Note 10 Lite」レビュー:4万円とは思えない完成度のSIMフリースマホ

強力カメラ&フル画面が魅力、一番のネックは重さ

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2020年07月15日, 午後 03:50 in REVIEW
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Mi Note 10 Lite
Mi Note 10 Lite

シャオミが6月に発売した「Mi Note 10 Lite」。上位モデルのMi Note 10とコスパが光るRedmi Note 9Sの間に挟まれて目立たない存在ですが、そのどちらもをいいとこ取りしたような1台です。

有機ELのカーブディスプレイを採用したそのボディは、4万円で買えるスマホとは思えない質感となっています。それもそのはず、Mi Note 10 Liteは、上位版のMi Note 10と全く同じ筐体のパーツを採用しています。

Mi Note 10 Lite
Mi Note 10 Lite

笹舟を重ね合わせたかのようなボディの形状は厚みの割に持ちやすく、狭額縁のディスプレイをより迫力のある見栄えにしています。6.47インチ有機ELディスプレイで解像度は2340✕1080ドットのフルHD+。HDR 10もサポートします。さらに画面内指紋センサーを搭載しています。

最近の多眼カメラスマホでありがちなカメラ部の出っ張りは、このスマホではほとんど気にならない程度に抑えられています。Liteモデル専用のカラバリ「ネビュラパープル」はフィルム素材によってシックながらもつややかな輝きで魅せる色。ただし指紋が目立ちやすいのはやや気になるところです。

Mi Note 10 Lite
常時オンディスプレイは有機ELならではの機能
Mi Note 10 Lite
Redmi Note 9SとMi Note 10 Lite
Redmi Note 9S(左)よりコンパクト

■「1億画素」ではないが高解像度な4眼カメラ

“Liteではない”モデルとのもっとも大きな差異は、4眼カメラの構成にあります。Mi Note 10ではメインカメラに1億画素(108MP)という高解像度なセンサーを搭載していますが、Mi Note 10 Liteでは6400万画素(64MP)に抑えられています。それでもスマホのカメラとしてはかなり高解像度な部類です。6400万画素をフルに生かした64MPモードでは、明るいシーンなら拡大してもディテールを残した写真が撮影できます。

Mi Note 10 Lite

高画素なセンサーは画素を束ねてより暗い場所でも明るく撮れるセンサーとしても活用されます。実際の写真を見ても、より廉価なモデルRedmi Note 9Sのカメラより、特に白潰れの処理などで適切な処理を行っていることが見て取れます。

上位モデルのMi Note 10より機能面で下回るのはズーム機能。Mi Note 10は光学5倍、デジタル50倍の高倍率ズームが可能ですが、Mi Note 10 Liteでは光学2倍ズームで、デジタルズームは最大10倍まで。とはいえ、高倍率ズームの利用頻度を考えると、実用面ではさしたる問題とならないでしょう。

Gallery: Mi Note 10 Lite 作例 | of 7 Photos

  • Mi Note 10 Lite作例
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    Image Credit: TORU ISHII
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  • Mi Note 10 Lite作例
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    Image Credit: TORU ISHII

■弱点は重さと防水・おサイフ非対応

機能面で欠けている点としては、防水やおサイフケータイが挙げられます。決済についてはNFCを搭載しており、シャオミはGoogle Pay対応とうたっていますが、日本のGoogle Payの決済システムはおサイフケータイ対応のスマホでないとほとんど使えないため、日本では利用できるシーンが大幅に限られています。

といっても、最近ではQRコード決済も一般的になってきたため、日常生活で困るシーンは少なくなりつつあるとも言えます。防水も水回りにスマホを持ち込まない人には特に必要のない機能かもしれません。

それよりも気になるのは、204gという重さ。手に持っていてズシッとくる重量感があります。昨今の大画面スマホと比べて極端にヘビーというわけではない(たとえばiPhone 11 Pro MAXは226gです)、2~3日は充電なしで使えそうな大容量バッテリーを搭載したトレードオフと言えるでしょう。

■スムーズに使えるMIUI。だが広告が気になる

OSはAndroid 10で、iPhoneライクなホームUI「MIUI 11」を搭載しています。MIUIではメモ帳や電卓など一通りの基本的なアプリを揃えているほか、時間にあわせて鳴く鳥が変わるアラーム音「ネイチャーアラーム」などユニークな機能も取り入れています。他メーカーのスマートフォンと比べて使い勝手が大きくに変わるものでもありませんが、画面遷移スピードなど、細かな部分まで配慮して設計されている印象です。

Mi Note 10 Lite
赤外線リモコンアプリやコンパスなど気の利いたツールも搭載

低価格を実現するため、シャオミではスマホを「エコシステムの入り口」と捉え、あえて利益をあまり載せない価格で販売しています(とシャオミ自身が述べています)。言い換えると、スマホと連携するスマート家電を導入してもらい、そのエコシステム全体から利益を上げる……というのがシャオミのグローバル市場での戦略です。ただし、日本では未だにスマート家電のラインナップがあまりないため、連携できるメリットも大きくはありません。

一方で、もう1つの収益源は日本でもしっかり展開されてます。一部のプリインストールアプリでは広告が表示されます。たとえばGoogle Playからなどアプリをインストールする際に起動する「セキュリティスキャン」アプリではチェック後に広告が表示されます。また、クリーナーアプリやMi Homeアプリにも広告表示があります。

Mi Note 10 Lite
新たなアプリをインストールするたびに広告が表示されるのはやや気になるところ。セキュリティスキャン機能は設定でオフにできます

こうした広告は目立ちすぎるものでもなく、プッシュ通知などで積極的に表示されるものでもありません。携帯キャリア製のスマホではキャリアアプリでキャンペーンとして広告が表示されたりもしますし、他メーカー製のスマホでもキャンペーン情報を発信するアプリも存在します。シャオミだけに目くじらを立てるべきではないかもしれません。

とはいえ、特にアプリのインストール時にセキュリティスキャンが走り、そのたびに広告が表示されるのはいささか目を引いたのは事実です。なお、セキュリティスキャン機能は設定から無効化にできます。

■大容量バッテリーと急速充電は◎

チップセットはSnapdragon 730Gを搭載。クアルコム製のミドルハイクラス向けチップセットです。メモリ(RAM)は6GB。ストレージは構成により64GBまたは128GBとなっています。外部端子はUSB Type-C(USB 3.1対応)で、3.5mイヤホンジャックも搭載。付属の充電器は20Wの急速充電に対応します。

Mi Note 10 Lite
Mi Note 10 Lite

4G LTEのデュアルSIM対応(DSDV対応)で、シャオミいわく4キャリアでの動作検証を実施済みとのこと。ただし一部のキャリアではシャオミ社内での自社検証にとどまっているとしています。microSDカードスロットは非搭載です。

Mi Note 10 Lite
Mi Note 10 Lite

大画面のカーブディスプレイにすっきりとしたデザイン、4眼カメラなど、現代のスマホのトレンドをしっかり抑えています。4万円で手に入るスマホとしては、十二分に作り込まれた製品となっています。4G LTE世代における「格安スマホの決定版」の立場を得るにふさわしい候補です。

(訂正:2020/7/16 18:40)初出時、microSDカードスロットに関する記述に誤りがありました。訂正しお詫び申し上げます。なお、この訂正に伴う見出しの変更はございません。

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