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米大リーグ機構(MLB)はマイナーリーグで今年からロボット球審を導入すると昨年秋に発表しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、マイナーリーグはいまだ開幕の見通しが立たない状況ですが、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は「今年後半からマイナーリーグでロボット審判によるボール/ストライク判定を導入するだろう」と述べました。

現在、MLBが導入を検討しているロボット球審は、ドップラーレーダーと光学的な追跡技術を組み合わせてフィールド上のボールと選手の動きを追跡します。昨年夏には、独立リーグのアトランティックリーグが、3Dドップラーレーダーでボールのコース判定をする別のタイプのロボット球審をテストしました。MLBはこれらのほか昨年後半に開催されたアリゾナ秋季リーグでもロボット審判を試し、正確性、判定スピード、一貫した信頼性などの点で評価を行い、最終的にメジャーおよびマイナーリーグでロボット審判として使うためのチューニングを施したとされます。

現時点では、ロボット球審が判定できるのはピッチャーの投げた球がストライクゾーンに入ったか、と言うことだけ。またコースによっては人間の眼ではボールであってもストライクと判定されるケースが残されています。たとえばキャッチャーが膝をついて捕球するような低いコースへの投球は、いままで人間の審判がボールと判定していたのに対し、厳密にストライクゾーンを判定するロボット審判がストライクとジャッジした、というケースがありました。

多少の差はあれど、審判も含めすべて人間がプレイしてこそスポーツだという考えもあれば、メジャーでは年間3万回を超えるミスジャッジが発生していることから、機械の力を借りてでも誤審を減らし、正確な判定を導入すべきだという考えもあります。

MLBは2020年にシングルA、2021年にはトリプルAでこれを試すと報じられています。また記事執筆時点では、メジャーリーグは7月から無観客での開幕を予定しています。

いまだ終息とは言いがたい新型コロナウイルスの影響によっては、もしかするとソーシャルディスタンシングを管理する手段のひとつとして、ロボット球審を導入という手もあるかもしれません。ただし、実際に導入するかどうかに関してはまずメジャーのファンたちが本当にそれを望んでいるかをジャッジする必要がありそうです。

ちなみに、お隣韓国のプロ野球でも、2軍戦にあたるフューチャーズリーグでこの8月から約20試合でロボット審判を導入することが発表されています

source:The Conversation
via:Popular Science