モトローラ「razr 5G」は日本人好みの縦折りスマホだ(山根博士)

開けばシネスコサイズのディスプレイ、閉じてもカメラや通話ができる

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年09月10日, 午後 12:10 in Motorola
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Motorola Razr

モトローラから発表された「razr 5G」は、2019年11月に発表された「razr」の後継モデルです。

razrは2000年代に発売され世界的な大ヒットとなった同社の2つ折り携帯電話「RAZR」をリバイバルさせたモデルで、真ん中から折りたたむことのできるフレキシブルディスプレイを搭載した、世界初の縦折り型スマートフォンとして一躍有名になりました。とはいえ日本では発売されなかったため、その存在をすでに忘れてしまった人も多いかもしれません。

今回、5Gに対応したrazr 5Gとして改めて姿を現したことで、日本での発売を希望する声も高まりそうです。

razr 5Gは製品名の通り5Gに対応していることから、今後5Gエリアが広がる日本でも十分活用することができます。現時点では5Gスマートフォンの選択肢はあまり多くありません。razr 5Gはその名の通り5Gが使えることはもちろん、スマートフォン本体の性能も高まっていますし、なによりも他にはないこのデザインだけでも注目を集める製品になることは間違いありません。

初代のrazrはインカメラが500万画素、アウトカメラが1600万画素とカメラ性能がやや非力であり、1499ドル(約16万円)という価格を考えると割高感がありました。razr 5Gは1399ドル(約14万9000円)と若干価格が引き下がったことに加え、カメラは4800万画素に性能アップ。インカメラも2000万画素になりました。

razr5g

razr 5Gの6.2インチディスプレイはアスペクト比が約21:9となり、横向きにすればシネマサイズの動画も余裕で見ることができます。いまや動画もストリーミングで見る時代になりましたが、動画を楽しむなら5Gへの対応は必須。メディアプレーヤーとしてもrazr 5Gは活用できます。欲を言えばWi-Fi 6に対応してほしかったところです。

razr5g

また、razr 5GにはナノSIMスロットが搭載されました。初代razrはSIMスロットがなく、eSIMだけの対応だったため、販売もeSIMをサービスしているキャリアに絞られてしまいました。そのため販売国はかなり限定されてしまったのです。しかしrazr 5GはナノSIMとeSIMの両方に対応するため、世界中どの国、どのキャリアでも(対応周波数が合致すれば)利用できるようになりました。アメリカでキャリア経由だけでなく家電量販店などで単体販売も行われます。

なおナノSIMスロットを搭載したためか、本体の厚みは開いた時で1ミリ、閉じた状態では2ミリのサイズアップとなっています。その一方で重量は初代razrの205gからrazr 5Gは192gと13g軽量化されました。、まだ実機には触れていませんが、サイズアップより重量ダウンのほうが手で握った時にその差を大きく感じることができるはず。より軽くなったことを実感できそうです。

razr5g

さて、縦折り式のスマートフォンとしてはサムスンの「Galay Z Flip」が今年2月に発売され、現在は海外で5G対応モデルも出ています。縦に折り曲げできる構造はrazr 5Gと同等ですが、Galaxy Z Flipは閉じたときのアウトディスプレイが1.1インチと細く、表示できる情報量は限られています。

それに対してrazr 5Gは2.7インチと大きめのサブディスプレイ(モトローラはクイックビューディスプレーと呼ぶ)を搭載するため、カメラプレビューや着信時の相手の確認などが行いやすいという利点があります。

razr5g

またクイックビューディスプレイ内には、アプリを6個登録できるアプリ画面が用意されるため、閉じたままでもスマートフォンとしてある程度の機能を使うことができるのは便利な機能でしょう。

開いた時のディスプレイサイズはrazr 5Gが6.2インチ、Galaxy Z Flipはより大きい6.7インチです。しかし閉じたときのユーザー体験はrazr 5Gのほうが勝っているといえます。折りたたみ式スマートフォンは閉じたときでの使い勝手も重要で、サムスンは横折り式の大型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flod2」で閉じたときのアウトディスプレイを大型化しました。razr 5Gも閉じたときに大きいディスプレイが使えるのです。

昔のガラケー(フィーチャーフォン)のように、閉じた状態でも外ディスプレイでさまざまな情報を見ることができるrazr 5Gは、ポケットの中でバイブレーションが鳴ってもそのまま取り出せば誰から通知がきたのか、あるいは何のアラームなのか、といったことも一目瞭然です。

razr5g

さて気になるのは日本市場への投入です。もし日本で販売されるとなれば10万円台後半あたりと、相当高いものになるでしょう。しかしハイエンドスマートフォンがすでに10万円台半ばを超える価格であることを考えると、他にはないプレミアモデルのrazr 5Gの価格はそれほど高いと感じることはないかもしれません。

また、前述の通り5Gに対応していますから、今後5Gエリアが拡大していけば、超高速通信に対応するスマートフォンとしても使えます。「開けばスマホ、閉じても基本機能が使えるコンパクトサイズ」という特徴をもったrazr 5G、日本での登場を楽しみに待ちたいものです。


 
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