Mozilla、従業員250人をレイオフ。パンデミック影響し収益低下

台北オフィスは閉鎖します

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年08月12日, 午前 07:30 in mozilla
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ウェブブラウザーFirefoxを開発するMozillaが、財政面を強化するため、全従業員の約1/4にあたる250人をレイオフすると発表しました。

Mozillaは今年初めに70人をレイオフしており、Mozillaの会長兼暫定CEOのミッチェル・ベイカー氏は、組織の新しい収益を生み出す製品の展開が遅いことを認め、そこにきた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが収益をさらに悪化させたとしました。今回のレイオフにより、約60人が務めるMozillaの台北オフィスは閉鎖されるとのこと。

レイオフされた従業員に関しては、Mozillaは少なくとも年内いっぱいは解雇手当を支給し、医療保険をサポートするCOBRA法の適用が確保されるとのこと。またできるだけ多くの人々が新たな職に就けるよう支援することを約束しました。

ベイカー氏は「2019年と2020年には、新しいサブスクリプション製品からの収益と、検索以外のソースからの収益の増加を見込んでいたが、それは実現していない」と述べ、2019年の計画がプロダクトの開発にかかる時間を過小評価していたとしました。そのうえで「2020年の収益を確保するために、より保守的なアプローチを取ることにした」と述べています。

Mozillaが新たにフォーカスすべき事柄として、ベイカー氏は人々の「負担を軽減」し、「それを愛し、使いたいと思う」、そして重視すべき点として新たな収益源となるプロダクトの開発を掲げています。それはたとえば、PocketやVPNサービス、VRチャット、さらにセキュリティとプライバシーに関するツールが挙げられます。

現在のMozillaの収益源はロイヤルティ、サブスクリプション、広告などもあるものの、やはり大半はデフォルト検索エンジンのリストに加わることを希望する企業からの支払いによるものです。その企業はたとえば中国のバイドゥ、ロシアのYandexがあり、もっとも最も大きな割合を占めるのはGoogleです。

ただし、Googleとの契約は今年後半に切れる予定で、現在のところ契約は更新されていないと専門家は指摘しています。調査会社NetMarketShareによれば、ウェブブラウザーのシェアにおいてFirefoxはChromeに次ぐ2位に位置しているものの、それは全体の9%と少々であり、67.28%を占めるChromeに大きく水をあけられています。またFirefoxの背後にもChromiumをベースとしたブラウザーがあり、GoogleがFirefoxからの検索流入に頼る必要性は高くないとも予測されています

ベイカー氏が掲げた新しい方針のもと、Mozillaが十分な収益を得られるようになるかはまだわかりませんが、Googleやマイクロソフトのライバルとして、信頼できるブラウザーとして、Firefoxはまだまだ必要とされるはずです。

source:Mozilla
via:ZDNet, TechCrunch


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