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ODD ANDERSEN/AFP via Getty Images
ODD ANDERSEN/AFP via Getty Images

テスラに投資している株主が、デラウェア州でイーロン・マスクCEOと同社取締役会を提訴しました。マスクCEOは2018年から2019年にかけてテスラの株価操作とも取れるツイートを繰り返し、米証券取引委員会(SEC)に詐欺だとして訴えられました。この訴訟は、マスク氏のツイートをすべてテスラ取締役会が確認した上で公開しなければならないとする条件で和解に至っています

しかし今回の訴訟は、マスク氏がそのSECとの和解案に何度も違反しているにもかかわらず、取締役会は何も対応していないと非難しています。2020年5月には、マスク氏が当時のテスラ株価が「割高だ」とツイートしたのをきっかけに暴落し、訴状に寄ればこの1日だけで「テスラの時価総額のうち140億ドル近くが吹き飛んだ」と述べています。

マスク氏のこのツイートは、その日に矢継ぎ早に放たれた雑多なツイートのうちのひとつでした。その日のマスク氏のツイートには「人々に自由を」だの、米国国歌や詩人ディラン・トマスを引用したり、私財をすべて売り払うという荒唐無稽な内容のものなどがありました。TechCrunchによれば、その後マスク氏はWall Street Journalに対して「自分のツイートは事前に吟味などされてはいはない」と語ったとのこと。

訴状は、2019年に3人の弁護士がテスラを去った後、取締役会が「マスク氏が望む結果」ではない独立した考えに基づく公正なアドバイスを提供できる法務顧問を用意していないことを指摘しています。

Bloombergの上級アナリストピーター・ラスムッセン氏は「マスク氏にはこれまでにも何度もチャンスが与えられているため、今回のマスク氏のツイートによる問題に対して裁判所が恩情を示さない可能性は十分にある」と述べています。

なお、テスラはPR部門を解散したと伝えられており、訴訟に関するコメントも出していません。

Source:Bloomberg, TechCrunch