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アウトドアでも気兼ねなく使えるよう、防水性や耐久性をセールスポイントとしたBluetoothスピーカーは数多あり、ミリタリーテイストを取り入れたモデルもいくつかあります。

しかし「MUZEN Wild Mini」ほど、小さいのに強烈な存在感を放つBluetoothスピーカーは初めてかもしれません。スペックリストも何も見ず、思わずポチってしまいました。

MUZEN Wild Mini(Amazon)

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軍用仕様の機器からインスピレーションを受けたというデザインは、第二次世界大戦時代の無線機の要素などを手で握れるほどのサイズにまとめたもの、とのこと。各コントローラは物理スイッチやロータリーエンコーダーを用いており、触れたときの感触に指先が喜びます。特にアルミ削り出しでしょうか。円柱に細かい凹凸状のローレット加工をほどこしたボリウムは、音を鳴らしていなかったとしても触りたくなる魅力があります。まるでハンドスピナーのように。

手でもつとずっしりと重く、フルメタルジャケットな筐体であることが伺えます。ラフに使い続けてぶつけて塗装がはげてきたとしても、ずっと愛せる自信があります。むしろ速くエージングが進んで欲しいとも。

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フロントフェイスはスリット状のスピーカーグリルに、各コントローラが凝縮配置されたルックス。スピーカーグリルはパンプキン・シザーズに出てくる、鬼火のような青い光を灯すランタンのようにも感じてきます。というか青く光ってほしかったという僕の願望がそう思わせるのでしょうか。

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背面パネルのバッテンはジェリカン(燃料缶)を思わせる意匠です。上部のフックが取手のようにも見えて実に雄々しい。

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サイドパネルの蓋はタンクキャップのようにも見えますね。ここは蓋となっており、開けると充電用のminiUSB端子が現れます。

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唯一の残念ポイントがここ。USB Type-Cだったらよかったのに...。

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逆サイドはシンプル。左手で持ったときに親指がボリューム部にくるため、この部分には何もない方が操作しやすいと感じます。

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フロント中央部のレバーを上に押し上げてから押すと、上部のLEDライトが光ります。光量はけっして多くはありません。スマートフォンのLEDライトのほうがよっぽど明るい。でも電灯がすくないキャンプ場で、テントからトイレにいくまでの道を照らすには役立つ明るさでした。

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肝心のサウンドも悪くない。いや、サイズを考えれば良好です。フルメタルな筐体がスピーカードライバーの不要共振を押さえ込んでいるようで、音割れしはじめるフルボリュームにさえしなければ、焚き火や炭火で照らされた空間を音で彩るデバイスになり得ます。

筐体サイズから想像ついていましたが、絶対的な重低音は奏でられません。スペック上は80Hz〜18kHzですが、耳で感じ取れる低音は100Hzあたりからという印象です。

とはいえブーミーで膨らみ、音階が聞き取れないような低音ではなく、タイトめなドラムスが楽しめる実力があって4つ打ちサウンドが気持ちいい。ボーカルの存在感も高くて聴き取りやすい。高域もカチッとしていて聴き取りやすい。

音割れしないボリューム域でも、家族で聞く分には十分なパワーで音の広がりもあります。デザイン優先のスピーカーでしょうけど、音質にも抜かりはありません。

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個人的にはキャンプ用リュックの常備品となったMUZEN Wild Mini。ベランダBBQや、キッチン&バスルームBGMスピーカーとしても価値ある存在ではないかと感じました。デザインが好みであれば、おすすめですよコレ。

MUZEN Wild Mini(Amazon)