バッテリーで自走する新幹線N700S、7月1日より営業運転開始

コンセントやWi-Fiも全席に完備

金子 麟太郎(Rintaro Kaneko)
金子 麟太郎(Rintaro Kaneko)
2020年06月29日, 午後 05:15 in railway
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JR-CENTRAL N700S

JR東海は7月1日より、東海道新幹線の新型車両「N700S」の営業運転を開始します。

N700以来、13年ぶりのフルモデルチェンジとなるN700Sは、災害などで停電しても搭載したリチウムイオンバッテリーを使い、自力走行ができる仕組みを取り入れています。

一般的に電車はレールと架線、この2つの仕組みで成り立ちます。まくらぎの上にレールを敷き、その上に車輪が乗る。電力源は架線となり、車上のパンタグラフと架線が接触することで通電します。

N700Sでは、架線からの電力を用いてリチウムイオンバッテリーを充電します。JR東海によれば、バッテリー自走システムを搭載するのは、高速鉄道としては世界初とのこと。

バッテリー自走システム以外への活用は、検修作業や整備作業などを予定しています。『活用方法は検討している段階だが、バッテリーによる車両加圧条件での検修作業の実施や、夜間車内清掃作業の照明拡大などが案として挙げられる』(JR東海広報)

また、ATC(自動列車制御装置)とブレーキシステムを改良し、災害時(地震発生時)のブレーキ距離を短縮。東海道新幹線の最高時速285km/hからの停止距離がN700A(3次車)比で5%短縮しています。

JR-CENTRAL N700S

▲バッテリー自走システムのイメージ

乗り心地についても向上しており、フルアクティブ制振制御装置を1、5、12、16号車に搭載したことで、横揺れを大幅に軽減できるといいます。

さらに、グリーン車のシートは、背もたれと連動して深く沈み込む機構となり、『長時間座っていても、これまで以上に疲れにくい』ほか、『普通車にも座面が連動するシートを採用し、身体への負担が軽減される』(JR東海広報)としています。

JR-CENTRAL N700S

▲N700Sのグリーン車

JR-CENTRAL N700S

▲N700Sの普通車

また、これまで一部の車両だけに備え付けられていたモバイル用コンセントをグリーン車・普通車のすべての座席(肘掛け部分)に設置したほか、無料の公衆無線LANサービス(無料Wi-Fi)をすべての車両で提供。JR東海は『安全性だけでなく利便性も向上した』と自信を見せます。

JR-CENTRAL N700S

▲N700Sグリーン車の座席に備え付けられたモバイル用コンセント

JR-CENTRAL N700S

▲N700S普通車の座席に備え付けられたモバイル用コンセント

JR東海によれば、7月1日時点の投入編成数は4編成を予定しており、2020年度中に12編成を投入し、2022年度までに全体の約3分の1にあたる40編成を投入する計画です。


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※記事内の画像提供:JR東海

source:JR東海 , N700S

 
 

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