NASA、南極で発見された隕石から高濃度のアミノ酸を発見。生命進化を解き明かす手がかりに

隕石は日本とベルギーの研究チームが発見したもの

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2020年08月25日, 午後 03:00 in NASA
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Carnegie Institution for Science/Conel M. O'D. Alexander

NASAは8月21日、南極大陸で発見された隕石「Asuka 12236」の中に、豊富なアミノ酸が含まれていることを発見しました。このアミノ酸の中には「生命に必要不可欠な成分」も含まれており、地球で生命がどのように進化したのか、また惑星自体の進化の過程を解き明かす手がかりになるとしています。

 Antarctic Search for Meteorites/Daniel Glavin

「Asuka 12236」は、2012年に日本とベルギーの研究グループによって南極大陸で発見された隕石です。今回、NASAゴダード宇宙飛行センターの研究者らが、この隕石の破片を分析したところ、隕石内部に高濃度のアミノ酸が含まれていることを発見しました。

発見されたアミノ酸には、アスパラギン酸やグルタミン酸といった、タンパク質の材料になる「生命にとって必要不可欠な成分」も含まれており、それらのアミノ酸には「左利き」のものが多くあったといいます。

人間の手に「右利き」と「左利き」があるように、アミノ酸にも「右利き」と「左利き」の2種類がありますが、人をはじめとする地球上の生き物のほとんどが「左利きのアミノ酸」で構成されています。なぜ生命を形作るアミノ酸が左利きなのかは明らかになっておらず、多くの研究者がその謎を解き明かそうとしています。

左利きのアミノ酸に偏っている理由をはじめ、生命の進化を調べるには、その進化の過程をまとめた「タイムライン」を構築することが重要とのこと。今回、太陽系よりも古いとされる隕石から「左利きのアミノ酸」が発見されたことは、生命が始まる前からすでに左利きのアミノ酸は存在した」ことを示唆しており、タイムラインの構築にも大きな影響を与える可能性があります。

今年10月には、NASAの宇宙船が小惑星ベンヌからサンプルを収集するミッションを行います。サンプルが地球に持ち帰られるのは2023年ですが、原始的な小惑星の土や岩から、生命の謎を解き明かすような発見があるかもしれません。

Source:NASA

 
 
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