2021年5月10日(現地時間)、NASAとAxiom Spaceは、世界初となる「民間だけの飛行ミッション」を承認したと発表しました。2022年1月までの打ち上げを目標としており、4人の民間宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(以降、ISS)へと旅立つことになります。

Axiom Space社は2016年に創設された民間宇宙開発企業で、自由航行可能な商用宇宙ステーションの構築に取り組んでいます。同社とNASAは2016年に「Space Act Agreement」(航空宇宙契約)を結んでおり、この契約の中で民間宇宙飛行士によるISSへのフライトが計画されました。

「Axiom Mission1」、通称「AX-1」と名付けられた本計画は、まず4名の民間宇宙飛行士をケネディ宇宙センターから打ち上げ、ISSに移送。その際にはSpaceX社が開発したロケットが用いられる予定です。ISSとドッキングした後、クルーはISS内の実験室に8日間滞在し、宇宙での健康状態を調べる研究や宇宙空間からの教育活動などを行います。また、クルーは帰還の際にNASAが用意した科学サンプルを持ち帰ることになっています。

今回のミッションに参加するのは、元宇宙飛行士で、Axiom Spaceの副社長を務めるマイケル・ロペズ-アレグリア氏、アメリカの投資家であるラリー・コナー氏、同じくアメリカの投資家のマーク・パシー氏、イスラエルの投資家のエイタン・スティベ氏の計4名。4人は打ち上げに向けたトレーニングをこの夏に開始する予定です。

「民間人だけで宇宙に行く」というミッションは、他にもSpaceXの宇宙飛行ミッション「Inspiration4」があり、こちらは2021年9月に打ち上げられる可能性があります。どちらが世界初になるかは分かりませんが、いずれにしても成功すれば、商用の有人宇宙飛行サービスを大きく成長させることになるでしょう。現段階では2022年1月までの打ち上げ予定と詳細なスケジュールは発表されていないため、今後の展開に注目です。

【5月11日18時更新:民間人による宇宙飛行ミッションについて、SpaceXのInspiration4に関する情報を追記しました】

Source:NASA