NASA/JPL-Caltech
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NASAの火星探査ローバーPerseveranceが、ミッションの柱となる史上初の火星サンプルリターンのための岩石採取を失敗してしまいました。ドリルで地表に穴を開け、コアリングビットで岩石をくりぬき、サンプリングチューブの操作までは意図したとおりに上手く行われたものの、回収したチューブは空っぽでした。

NASAの科学者らは何が起こったのか首をかしげるばかりで、動作の分析検証を続けています。プロジェクトマネージャーのJennifer Trosper氏は、機器の動作異常というよりは、岩石をくりぬく際に予期せぬなにかがあったとの考えを示しました。またPerseveranceが装備するロボットアームのカメラを使って岩石をくりぬいた穴を覗いてみることも考えているとのこと。もしかすると、採取しようとした岩石が衝撃で砂状にしてしまって採取できなかった可能性もあるかもしれません。サンプリングプロセスは全体で最大11日はかかるとされています。

NASA / JPL-Caltech
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火星の地表は我々が予想するよりも手強いケースが多くなっています、2008年には火星着陸機のPhoenixが地表サンプル収集をしようとした際、その粘土質な土壌に手こずりました。後続のCuriosityやInsightも、サンプル採取の際に運悪く固い土壌や岩石にあたってしまい、ジェゼロクレーターの赤い大地の攻略が一筋縄ではいかないことを我々に知らしめています。

なお、たとえこの最初のトライが失敗だったとしても、ミッションが全て失敗になるわけではありません。サンプル採取は約30のサンプルを、場所を変えて採取する予定であり、2030年代には、そのPerseveranceの置き土産を回収機が取りに行くミッションが計画されています。

Source:NASA