NASA、月の暗闇で電力確保や貯蔵を実現するアイデアを募集。賞金は最大5億円

最終的に選ばれたチームはNASAでそれを開発します

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月28日, 午後 03:00 in moon
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NASAが、クラウドソーシングによる問題解決プラットフォームHeroXで、月面における電力確保のためのアイデアを募集する「NASA's on the Moon Challenge(月面の電力チャレンジ)」を開始しました。もっとも優秀なアイデアを出したチームには最大500万ドル(約5億2700万円)の賞金が用意されます。

現在、NASAをはじめとする主要な宇宙機関が月面への基地設置を計画していますが、月に長期滞在するとなると、現地で水資源を確保する必要があります。そして月の曲付近には氷があると考えられており、基地建設の候補地となっています。

ところがそこで問題になるのが、月の極付近には長くて2週間ほども太陽の光が当たらない場合があるということ。つまり太陽光発電があてならない環境での長期的な有人活動を維持する新しいソリューションを求めて、HeroXで解決策となるアイデアを募集することにしました。

HeroX CEOのクリスチャン・カッチーニ氏はこのプロジェクトについて「宇宙探査に多大な影響を及ぼし、再生可能エネルギーの使用と貯蔵の観点でいえば地球上における人々の生活を改善する可能性も」あるとしました。

チャレンジの第1段階では、エネルギーの管理、分配、貯蔵という3つの課題についてをクリアするミッションシナリオの提示が求められます。そして、選ばれた参加チームは後の段階でNASAの施設内でそのソリューションを実際に開発し、デモンストレーションする機会がある模様。ことによれば、実際にソリューションを月に飛ばすこともあり得ると、HeroXのチャレンジに関するリリースには書かれています。

最大500万ドルとされる賞金ですが、第1段階の賞金総額は最大50万ドルになります。3つの課題それぞれの首位チームには10万ドル、各課題で次点に選ばれた最大4チームは最大で5万ドルを受け取れます。

そして、NASAが選んだチームは第2段階に進み、アイデアを実現させるプロトタイプの開発を行います。ここでの賞金額は(発生した場合は)最大450万ドル。そして最終的に1つ以上のチームが第3段階に進めば、NASAと協力して月面でのデモンストレーション運用が可能なハードウェアを設計し構築することになる…場合があるとのことです。なお、参加者はそれぞれ18歳以上で米国籍をもつか米国永住者である必要があります。

クラウドソーシングによる募集は画期的なアイデアが見つかる可能性がある一方で、これといったものが出てこない可能性もありえます。NASAは2024年に飛行士を月に送り込む計画を進めているので、それまでにこのチャレンジが間に合うことはおそらくありません。とはいえ、実際に月面や火星へ基地を作るまでには、適切なソリューションを手にしておく必要があり、チャレンジからどんな妙案が飛び出すのかが楽しみです。

ちなみに、NASAとHeroXは月面用の快適なトイレを開発するチャレンジも実施しています

source:HeroX(PENewswire)


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関連キーワード: moon, NASA, artemis, crowdsourcing, HeroX, space, Space exploration, news, gear, tomorrow
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