NASA、海王星の衛星トリトン探査を計画中。採用なら2038年に探査機到達

新しい地表、強烈な電離層、氷の間欠泉…謎だらけ

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年06月22日, 午後 06:20 in NASA
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NASA / JPL-Caltech NASA / JPL / USGS


NASAが、太陽系の謎を解明する取り組みであるディスカバリープログラムのミッションとして、海王星の衛星トリトンの探査計画「Trident(トライデント)」を提案しました。

トリトンは太陽系の大型衛星としては唯一、主惑星の自転とは逆方向に公転する風変わりな星ですが、これまでの接近探査実績はボイジャー2号が1989年に接近通過したときの1回だけしかありません。

ボイジャー2号はトリトンの表面に氷を噴き出す間欠泉や、クレーターのほとんどない表面の地形を観測し、太陽~木星間の距離の6倍という極寒の宇宙に浮かぶこの衛星が活動していることをわれわれに知らせました。Trident計画は、ボイジャーではできなかった、トリトンの謎を解き明かすことを目的としています。

Trident計画には名前の由来となった3つの柱があります。ひとつは、トリトンのわずかな有機物を含む大気が持つ強烈な電離層や、クレーターのない奇妙な地表の特徴、そして磁場を調べ、その地下に氷の海が存在するかどうかを調べます。

2つめはボイジャーがカバーしきれなかった表面の地形をマッピングし、以前の地形からの変化も確認すること。そして3つめは、なぜトリトンの地形が変化しつづけるのか、その原理を確かめること。トリトンの地表は46億年の歴史がある太陽系にあって、古い場所でもわずか1000万年前に形成されたと考えられており、この太陽から遠い衛星の内部でなぜコアがいまだ活動しているのかを調べます。

Tridentミッションの提案は2021年夏までに選考され、それを通過すればディスカバリープログラムの正式なミッションとして2025年10月の打ち上げが見込まれます。なぜこの打上げ時期なのかと言えば、木星の重力を利用して探査機を海王星に向けて加速(スイングバイ)させるのに都合が良い、13年に1度の惑星配置が巡ってくるから。うまく木星による加速を得られたとして、探査機がこの衛星に到着するのは2038年ごろになる予定です。

source:NASA

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