Fred Prouser / Reuters
Fred Prouser / Reuters

第78回ゴールデングローブ賞授賞式が、日本時間3月1日に開催されました。例年なら1月の終わりに行われるこの賞ですが、今年は新型コロナウイルスのパンデミックが続いていることから1か月遅れとなり、一部受賞候補者らはリモートでの出席となりました。

映画業界の2020年は新型コロナ感染拡大防止のため劇場の一時閉鎖、作品の公開延期が世界中で相次いだため、劇場公開作品が激減。その結果、ノミネート作品もいつもと違う雰囲気となり、映画部門でも動画ストリーミングサービスの作品数が大きく増加した印象です。Netflixなどは映画22、テレビ番組20と大量にノミネートされ、テレビドラマ部門では英国王室を描いた「ザ・クラウン」が作品賞をはじめ4部門、テレビコメディ・ミュージカル部門でも「シッツ・クリーク」が作品賞を獲得するなど、やはりテレビ部門中心ながら10部門を受賞しました。

ストリーミングサービスだけで見ればNetflixがゴールデングローブ賞を席巻したといっても差し支えない結果ですが、全体で最多の6部門にノミネートしていたNetflixの『Mank/マンク』がひとつも賞を取れないという、意外な結果も。『マ・レイニーのブラックボトム』が遺作になってしまったチャドウイック・ボーズマンには映画(ドラマ)部門の主演男優賞が贈られました。

他のストリーミングサービスの作品としては、Amazonプライム・ビデオの『続ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』が、映画(コメディ・ミュージカル)部門作品賞と、主演男優賞を(サシャ・バロン・コーエンが)獲得。

さらにテレビ(コメディ・ミュージカル)部門では『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のジェイソン・サダイキスが主演男優賞を手にし、Apple TV+初のゴールデングローブ賞となりました。

またディズニーの動画配信サービスDisney+はアニメーション映画賞および作曲賞を『ソウルフル・ワールド』で受賞した一方、視聴者の人気は申し分のない『マンダロリアン』が残念ながら賞を逃しています。

世界的な巣ごもり需要のなかで圧倒的な存在感を示したストリーミング勢でしたが、最も注目される映画(ドラマ部門)の作品賞を受賞したのは、劇場公開でかなりの好評価を得ていたヒューマンドラマ作『ノマドランド』でした。

夫を亡くした女性が米国の田舎町で車上生活を送りつつ、夫の思い出を引きずりつつも、ほかのノマド(流浪の民)な車上生活仲間たちとの交流を描く作品は、先にヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭でいずれも最高賞を得ており、監督のクロエ・ジャオが中国系の女性である点も、多様性への意識が高まっている米国にあっては評価が高まる要素のひとつだったかもしれません。

ちなみに『ノマドランド』は日本では3月26日より、また外国語映画賞に選ばれた韓国系移民の一家の物語『ミナリ』も3月19日より公開されます。ご興味ある方はマスク着用、感染予防をしっかりした上で劇場へどうぞ。

Amazon Prime Video
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Source:Golden Globe