Wi-Fi 6対応メッシュルーター「Orbi」レビュー 接続はかんたん、速度はどれくらい?

親機と子機のセットで税込7万9800円

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2020年09月27日, 午後 04:30 in Wi-Fi 6
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Netgear Orbi

Wi-Fi 6(IEEE 802.11axax)対応製品が市場に投入されてからずいぶん立ち、スマートフォンやPCでも、ハイエンドモデルではWi-Fi 6対応が当たり前になってきました。

私もiPhone 11 ProやGalaxy S20 5Gなど、対応製品を持ってはいるのですが、残念ながら我が家のWi-Fi環境はWi-Fi 6に非対応。その速度を体感したことはありませんでした。

しかし今回紹介するWi-Fi 6対応のメッシュWi-Fiルーター「Orbi WiFi 6」をネットギアからお借りすることになり、実際に自宅で試すことができました。Wi-Fi 6はやはり高速ではあるものの、自宅の光回線の速度がネックになってきそうです。

Wi-Fi 6対応のメッシュルーター

Orbi WiFi 6は、ネットギアが2月に発売したメッシュWiFiルーター。製品名にある通りWi-Fi6に対応し、5GHz帯2つ、2.4GHz帯1つのトライバンドをサポートしています。通信速度は、5GHz帯が最大2402Mbps、2.4GHz帯が最大1201Mbpsです。

本製品は親機と子機のような役割をもつサテライトを組み合わせて使用します。購入後すぐにメッシュネットワークを構築できるのが利点のひとつです。もちろん、親機単独での利用や、サテライトのみの追加購入も可能です。

ちなみに型番がRBK852は親機1台とサテライト1台、合計2台のセットになっており、RBK853は親機1台とサテライト2台の計3台のセットで販売されています。

Orbi WiFi 6
▲Orbi WiFi 6、Orbi WiFi 6 Miniの販売価格が改定された

一般的な中継器とは違い、メッシュネットワークでは同一のSSIDを利用するので、中継器のほうが電波が強いのに親機の電波を掴んでしまっていて……といったことがありません。安心してより広範囲をカバーできます。

また、Wi-Fi 6は、理論上の最大速度が9.6Gbpsと、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)の6.9Gbpsよりも増速されています。また、Wi-Fi 5が5GHz帯のみの規格で、2.4GHz帯では最大600Mbpsになってしまうのに対し、Wi-Fi 6では2.4GHz帯でも最大9.6Gbpsとなるのが特徴です。とはいえ、これはあくまでも規格上の理論値なので、こんな速度がでることはありません。それでもWI-Fi 6では実効速度で1Gbpsを超えるものも多く、Wi-Fiでもギガビットを体験できます。

そんなWi-Fi 6とメッシュに対応したOrbi WiFi6は、親機となるルーターと、サテライトの2台セット。表からみると違いはありませんが、背面のLANポートが異なっています。

Netgear Orbi WiFi6
▲ルーターとサテライト。といっても外観上の違いはない

Netgear Orbi WiFi6
▲背面インターフェースが異なり、ルーター(右、手前側)にはインターネットポート(WANポート)がある

基本的にルーターとサテライトは、トライバンドのうち5GHzの1つを占有的にバックホール通信用に利用するので、接続子機が増えても安定して高速なWi-Fi通信が可能とのこと。また、ルーターとサテライト間でWi-Fiが利用しづらい環境の場合、有線接続も可能です。

1台あたりのサイズは25.4x7.1x19.1cmで重さは約1.3kg。意外と大きく、そして重いですが、横幅は薄いので、壁際などに設置すれば邪魔にはなりにくそうです。

Netgear Orbi WiFi6
▲大きさをiPhone 11 Proと比較

Netgear Orbi WiFi6
▲横幅は薄い

Wi-Fiルーターにはアンテナの主張が激しい製品も多いですが、Orbi WiFi6なら、リビングに置いても違和感は少なそうです。そういう意味では、置き場所に困ることはないかもしれません。

設定はほぼ不要。繋げるだけで利用可能

初期設定は非常に簡単で、スマートフォンに専用アプリ(AndroidiOS)をインストールし、アプリの指示に従えば完了します。やることは、基本的にはONUやモデムなどとLANケーブルで接続し、管理者アカウントを設定する程度です。

Netgear Orbi WiFi6
▲スマートフォン向けの専用アプリ

Orbi自体がルーターなので、プロバイダのアカウントを登録したり、DHCPの設定を行ったりということもできます。ただ、そういった高度な設定はアプリからは行えず、ブラウザから本体の管理画面にアクセスして設定する必要があります。

Netgear Orbi WiFi6
▲ブラウザからアクセスした管理画面。基本設定はアプリで行うのと同じだが、高度な設定はこの画面からしか行えない

とはいえ、フレッツ光などで対応ルータをレンタルしている場合、ルータとしての機能はそちらにまかせ、主にWi-Fiのアクセスポイントとして利用するという人も多いはず。私の環境もそうなので、今回はルータとしての設定はいじらず、単にアクセスポイントとして利用しています。

ちなみに、ルーターモードとアクセスポイントモードの切替えもブラウザから行う必要があります。これぐらいはアプリ上から切替えられるようにして欲しかったところです。

肝心の速度は?

Wi-Fi 6対応ということで、やはり気になるのはその速度でしょう。Wi-Fi 6は規格上の理論値では9.6Gbpsですが、Orbi WiFi6はトライバンド合計で最大5.9Gbps(2.4GHz+2.4GHz+1.1GHz)です。私の環境では、最大1.2Gbpsで接続していました。

なお、これは子機(スマートフォン)と親機(Orbi WiFi6)間の話で、インターネット接続の速度はまた別です。ともあれ、これだけの速度でリンクできるなら、Wi-Fiがボトルネックでネット接続が遅い……ということはなくなるでしょう。

Netgear Orbi WiFi6
▲リンク速度はAndroidのWI-Fi設定画面から確認可能(左)。信号強度はOrbiのアプリでも確認できる(右)。なお、使用端末はGalaxy S20 5G

我が家では2階にルーターを設置しているのですが、1階の反対側の隅では、電波が極端に悪くなります。Orbi WiFi6でもこれは変わらなかったのですが、1階にサテライトを設置したら劇的に改善しました。

Netgear Orbi WiFi6
▲サテライト設置前(左)は325Mbpsだったのが、設置後(右)は866Mbpsに。使用端末はPixel 4

ただ、その環境でもインターネットの接続速度を計測すると、良くて180Mbps、悪いと24MbpsとWi-Fiの速度を全く活かせていない状況です。自宅では最大1Gbpsのドコモ光を利用しているのですが、この回線速度がボトルネックになっているようです。

Netgear Orbi WiFi6
▲遅いときは本当に遅い我が家の光回線……

それでも、Wi-Fi 6ならMU-MIMOの同時接続数が増えるなど、利用機器が多い人ほど恩恵があるのも確かです。

自宅の通信環境に投資するのはアリ

今回は、親機1台とサテライト1台を組み合わせたRBK852をレビューしましたが、前述のようにRBK852は価格改定後も税込7万9800円、3台セットのRBK853は価格改定後も税込10万3800円と、決して安いとは言えませんが、自宅で仕事をすることが増えている昨今、ビデオ会議中なのに子どもがゲームや動画視聴を始めて、画面がカクカクに……なんてことにならないよう自宅の通信環境に投資するのはアリかもしれません。


source:Orbi WiFi 6



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