WWDC21
Apple

あと数日後にWWDC21が迫り、その場で発表されるものにつき様々な噂が飛びかっています。もっぱらiOS 15やiPadOS 15、watchOS 8(以上、すべて仮称)など次期ソフトウェアが中心と予想されていますが、Mac Pro(2019)がお披露目された前例もあるだけに新ハードウェアが出てくる可能性も否定できません。

新型iPad miniはホームボタン廃止?から次期MacBook ProはWWDCで発表?まで、最新のアップル噂をまとめてお届けします。

「iPhone 13 Pro」用の120Hz画面をサムスンが製造開始の噂

iPhone 13 Pro

今年秋に発売と見られるiPhone 13(仮)シリーズのうちProモデルが120Hz表示に対応するとの噂は幾度となく伝えられてきましたが、ついにディスプレイ生産が始まったとのサプライチェーン情報です。

韓国の業界情報誌The ElecはiPhone 13用の画面をLG Displayが、iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Max用の画面をSamsung Displayが製造開始したと伝えています。このうちサムスンが手がけるProモデル用ディスプレイにはProMotion 120Hz表示に対応したLTPO技術が採用されるとのことです。

この情報は、すでに今年3月の時点で報じられていたことです。LTPOとは、ディスプレイのバックプレーン、つまり液晶や有機ELを制御する回路基板の技術のこと。近年のiPad ProではProMotion、つまり「120Hz(1秒間に画面を120回書き換える)により滑らか表示や操作に対する素早い反応を実現しつつ、必要ないときは60Hzに落として電力消費を抑える」可変リフレッシュレートが採用済みですが、あくまで液晶画面にすぎません。

そうしたProMotion表示を有機ELで実現するために必須とされるのが、従来のLTPSよりも電力消費が少なく、可変リフレッシュレートに対応したLTPO技術というわけです。これをiPhone 12シリーズ世代で導入できなかったのは、本技術を持つのがサムスンだけで、2020年内には自社フラッグシップのみに供給していたからだと推測されています

Androidデバイスで120Hz駆動の画面を備えたものは少なくありませんが(2017年からありました)、iPhoneのバッテリー持続時間を重視するアップルとしてはLTPO技術抜きの選択肢はあり得なかったのかもしれません。画面表示が滑らか(いわゆるヌルヌル)となるため、反応速度が命のゲーマーに歓迎されそうです。

2022年の一部iPadモデルに有機ELディスプレイ採用のウワサ

OLED

M1搭載12.9インチiPad ProのLiquid Retina XDR画面は構造的に色にじみが不可避だと話題を呼んでいるなか、来年の一部iPadには従来の液晶にかえて有機EL画面が搭載されるとの韓国サプライチェーン情報です。

現行のアップル製品としてはiPhone 12シリーズのほかApple Watch全モデルも有機EL画面を搭載済み。これらの製品群に有機ELパネルを供給しているサムスンとLGが引き続き製造を担当すると伝えられています。

有機EL搭載iPadが準備中とのウワサは、2020年末から囁かれていました。まず韓国The Elecが「2021年前半にミニLEDを搭載した初のiPad Pro、後半には有機ELモデルが登場」と報道し、このうち前者はM1 iPad Proで現実のものに。また今年に入ってからも台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesが「2022年に有機EL画面を採用した新型iPadとMacBookモデルが登場」と述べていました

これまでiPadやMacに有機ELが来なかったのは、大型のパネルが高コストのためと推測されます。実際にノートPCでも有機EL採用機種は高価格になりがちでなかなか手が出ない印象がありましたが、13インチ画面で税込10万円を切る製品も登場しており、そろそろ普及価格に降りてきたのかもしれません。

新型14|16インチMacBook Pro、まもなくWWDCで発表とのアナリスト予測

16MBP
Antonio De Rosa Designer

デザイン刷新した14インチMacBook Proは振り返れば1年以上は噂され続けていますが、新型Appleシリコンを搭載した上で次期16インチMacBook ProとともにWWDCで発表されるとの予想です。

大手証券会社Wedbushアナリストのダニエル・アイブス氏いわく、「いくつかのサプライズ」の1つとして新型MacBook Proがデビューする見通しとのことです。

アイブス氏の予想は当たり外れはあるものの、中国の認証機関データベースから新型16インチMacBook Pro用らしきバッテリーの登録が見つかったことから信ぴょう性が高まっています。秘密主義で知られるアップル(およびサプライチェーン)といえども、現地での発売前に届け出が義務づけられる規制機関データベースでは正直に申告せざるを得ないというわけです。

また台湾DigiTimesも「Osram Opto Semiconductors(ドイツに拠点を置き、LEDなどの光半導体を製造・販売する企業)2021年後半に発売予定の新型MacBook Proラインナップのバックライト向けミニLEDの新しいサプライヤーになる」と伝えています。「後半」が7月以降であれば、6月のWWDCで発表して出荷が1ヶ月後だとすれば辻褄が合うと思われます。

アップルの内部情報に精通したBloombergのMark Gurman記者も「早ければ初夏に発売」と予想しており、よりパワフルなM1X(ないしM2、どちらも仮称)を載せて外部ポートも充実するという次期MacBook Proを待ち望むヘビーユーザーにとっては俄然、期待が高まるところです。

しかしアップルが(TSMCの製造ラインをいち早く確保するなど、サプライチェーンは盤石のはずの)今後のMacやiPadが品薄になると警告するほど半導体不足は深刻になっており、「危険水域」に達しているとの分析もありました。今の時期に発表しながら来年3月に発売というゲーム機もありますが、新型MacBook Proが発売されても当初は入手が困難、あるいはWWDCでの発表そのものを見送りという事態が避けられるよう祈りたいところです。

iPhone 13(仮)全モデルにLiDAR搭載、1TBストレージ版もあるとのアナリスト予測

iPhone 13

iPhone 12世代ではProモデルのみに搭載されたLiDARスキャナが、iPhone 13(仮)シリーズでは無印やminiにも載るというアナリスト予測です。今回もウワサの出どころは、Wedbushのアナリストであるダニエル・アイブス氏の投資家向けメモです。

台湾のサプライチェーンに詳しいDigiTimesも、数か月前に同様の予想を述べていました。その理由は「(LiDARを搭載したiPhone 12 Proシリーズが人気だから」とされていましたが、実際にiPhone 12 Proは売れすぎてLiDAR用チップを増産しているとの報道もあったほどです。

とはいえ有名アナリストMing-Chi Kuo氏はLiDARは2021年もProモデルだけだとして、全モデル搭載説に否定的でした。さらにいえば5.4インチのmini筐体ではLiDARを追加するスペースがあるのか危惧されますが、iPhone 13シリーズでは省スペース設計をしているとの予想もあり(主に増量したバッテリーのためと思われますが)、すき間を捻出するのかもしれません。

また1TBストレージオプションが用意される説は、有名リーカーらも支持していたことです。データサイズの大きくなりやすいApple ProRAWのために必須でもあり、アップルにとってもストレージ容量が大きいほど利益率が高いとの分析もあり、こちらは現実性が高そうです。

新型iPad miniはホームボタン廃止で2021年末発売?次期iPad Proはワイヤレス充電対応の噂

iPad

水面下で開発が進んでいるであろう複数の未発表iPadモデルにつき、Bloombergがそれぞれ濃淡ある予想を伝えています。

まず次期iPad Proに関しては、タブレットとしては珍しくワイヤレス充電対応となり、iPhone 12シリーズと同じようなMagSafeシステムも用意されるとのこと。現在のUSB-C(Thunderbolt)の有線ケーブル経由のほうが充電速度は速くはありますが、ケーブル接続により縦置きや横置きに切り替える際に制約があり、無線充電になれば配置の自由度が高くなると思われます。

さらにはiPhoneやAirPodsなどを背面において充電できる、いわゆる双方向ワイヤレス充電もテスト中だと述べられています。すでにファーウェイやサムスンなど競合他社では採用済みの本機能がなぜiPhoneに来ないのか不思議な感もありましたが、よりバッテリー容量に余裕あるiPad Proならば、という判断かもしれません。

が、そのために(当然ながら)背面が現在のアルミニウム製からガラス製に変更されるとのこと。おそらくiPhoneと同じく頑強な作りになるとも予想されますが、今まで以上に落とさないよう注意が必要となりそうです。

また次期iPad miniからホームボタンがなくなる、第9世代iPadは薄くて軽くなるとの予想は、これまで複数の情報源から伝えられた予想と一致しています。

他に目を惹くのは、アップルはiPhoneとAirPods、Apple Watchを同時充電できるAirPower(発売中止)と同じ機能を持つワイヤレス充電器をまだ模索しており「長距離で動作する代替のワイヤレス充電方法も社内で検討している」という箇所です。

おそらく充電台などにセットせず遠隔で無線充電する方式を意味しており、米Motorolaも取組みを発表しているだけに不可能ではないはず。しかし、こうした技術を製品化するのは数年先になるとも語られており、今年や来年のアップル製品として登場することはなさそうです。