Apple
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昨年のiPhone 12シリーズはコロナ禍の影響により発売が例年より遅れたものの、今年のiPhone 13(仮)モデルは9月に発表・発売との予想がもっぱらです。すでに6月末にさしかかってあと2ヶ月、次々とリーク情報や予想レンダリング画像などが飛びかうことになりそうです。

次期iPhone SEは2022年前半に発売?からiPhone 14(仮)では指紋認証復活?まで、最新アップルの噂をまとめてお届けします。

iPhone 13(仮)全機種にセンサーシフト式手ぶれ補正搭載、1TBストレージ版はナシとの噂

iPhone 13(仮)のダミーモデルやケース画像が公開。やはり12からはマイナーチェンジか

iPhone 13
Sonny Dickson

今年のフラッグシップ「iPhone 13」ないし「iPhone 12s」(ともに仮称)シリーズの発表が現実味を増してきたなか、詳細なスペックや製品イメージの予想図が届けられています。

ひとつは台湾の調査会社TrendForceの発表した、全モデルの構成についての予想。その編成はミニモデルと標準モデルおよび2つの(サイズの)Proの4機種ということで、サイズを含めてiPhone 12シリーズを丸ごと継承するとのこと。

また全モデルのノッチ(画面上部の切り欠き)が小さくなり、TSMCの5nm+プロセス製造による次世代A15(仮)チップが搭載され、Proモデルのみ120Hzディスプレイが採用。それに加えてLiDARスキャナは前年に続いてProモデル2つに限られるとの見通しは、諸方面の噂とも概ね一致しています。

ちなみにA15チップは5月末、TSMCが量産を始めたとの報道もありました。製造プロセスは5nm+、つまりiPhone 12に搭載されたA14 Bionicの5nmよりも改良されており、前世代よりも性能が5%アップし、消費電力が10%削減される可能性があります。

TrendForce予想で興味深いのは、まず全機種にセンサーシフト式手ぶれ補正が搭載されるということ。iPhone 12世代ではPro Maxのプレミアム機能でしたが、それはサイズの大きさゆえに内部スペースに余裕があったことと関係があると思われ、miniサイズにどうやって搭載するかは不明です。

そして2021年モデルでも、内蔵ストレージの上限が512GBとのこと。新たな写真記録方式Apple ProRAW採用によりファイルサイズは巨大となり、今年こそ1TBが用意されると期待されていましたが、本当であればストレージのやりくりに苦労する人もいそうです。

さて、もう1つの追加情報は有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Sonny Dickson氏が公開したiPhone 13シリーズのダミーモデルおよびケースのレンダリング画像です。こちらもノッチの大きさや背面カメラの配置がわずかに変わっている他はiPhone 12シリーズと大差なく、製品名は本当にマイナーチェンジの含みを持つ「iPhone 12s」となるのかもしれません。

iPhone 12 mini、売上げ不振ですでに生産終了のウワサ

iPhone 12 mini

2020年の最小モデルiPhone 12 miniは売上が振るわないと何度も伝えられていましたが、ついに「前倒しに(ahead of time)」生産終了になったとの噂話です。この報告も、上記と同じくTrendForceによるものです。

今年のiPhone 13(ないしiPhone 12s)シリーズでも5.4インチのminiモデルはあるとの予想が有力であり、TrendForce報告もそこは織りこみ済みです。

が、その上で「iPhone 12 miniが、iPhone 12ファミリーの他のモデルに比べて不本意な販売実績となったことを受けて、iPhone 12sシリーズの非miniモデル3機種の販売促進に注力する」と予想されています。無事にiPhone 13 mini(仮)が発売されたとしても、生産台数はかなり絞り込まれるのかもしれません。

2022年のiPhoneは指紋認証復活、「史上最低価格」の6.7インチ版も発売の噂

iPhone
Apple

iPhone 14(仮)すなわち2022年モデルの噂は気が早いようで、すでに数か月前から浮上しています。翌年のiPhone 15(仮)のカメラ予想さえ伝えられており、初期設計~発売までに(サプライチェーンの調整も含めて)2年はかかるアップル製品としては、この時点で情報が出ていても不思議ではありません。

今回の噂の出処は、アップル未発表製品の予想に定評あるアナリストMing-Chi Kuoの投資家向け研究ノートです。iPhone 14シリーズも12以来の4モデル構成は引き継がれるものの、6.1インチと6.7インチの普及価格モデル2つと、6.1インチおよび6.7インチのProモデル2つとのこと。すなわち「miniサイズは2021年で打ち切り」というおおかたの予想に沿っています。

その代わりに投入されるのが「普及価格の6.7インチ型」というわけです。Kuo氏いわく大型(6.7インチ)iPhoneとしては「史上最低価格」の10万円以下になるとのこと。Kuo氏はiPhone 12 miniが「最も安いが画面が小さすぎて大衆市場にアピールしにくい」と発売前から予想しており、この展開も見越していたのかもしれません。

より注目を集めているのが、「ディスプレイ下の指紋認証」に対応する可能性のくだりです。アップルは数年前からディスプレイ埋込み型のTouch ID(指紋認証)と思しき特許を取得しており、2021年こそは……と期待する向きもありましたが、「2022年モデルの売上増を後押しする要因」とされていることから、iPhone 13でも見送られる可能性が高まったかっこうです。

次期iPhone SEは新型プロセッサで5G対応、2022年前半発売のウワサ

iPhone SE
Apple

2020年春に登場したiPhone SE(第2世代)は新型コロナ禍のもとでアップルの売上を下支えしたばかりか、Androidからの乗り換えさえ促したと見られる功労者です。そんな人気機種の後継機が、2020年前半に5G対応した上で登場するとのアナリスト予測です。

おなじみMing-Chi Kuo氏によると、次期iPhone SEは5G対応と強化プロセッサの2つが大きな更新になるとのことです。裏返せば変更点はその2つだけということで、5.5~6.1インチに大型化して全画面デザイン、第4世代iPad Airのような側面Touch IDを備えた「iPhone SE Plus」は少なくとも今年~来年にかけて登場しない可能性が強まりました。

Kuo氏いわく、次期iPhone SEは「5GiPhoneの買い替え需要に貢献する」見通しとのことです。それはiPhone 12 miniが担うものと見る向きもありましたが、発売後の売れ行きは上記の記事の通りです。

iPhone SE(2020)と12 miniとの性能差はそれなりにありますが、399ドル~と699ドル~(どちらも発売時の米国価格)という300ドルもの開きは大きく、小型サイズを重視する人でも価格になびいたのかもしれません。

Apple Watch Series 7(仮)はプロセッサ小型化、バッテリー増量の可能性

Apple Watch Series 7
Jon Prosser

Apple Watch Series 5からSeries 6では血中酸素ウェルネスや高度計が追加されたものの、他は大きな変更はありませんでした。それはApple Watchの筐体が「小さい」ことから来る制約ゆえと思われますが、次期Series 7(仮)では内部でかなりの空間を占めているプロセッサが小さくなる可能性があり(iFixitの分解記事を参照のこと)様々な期待が持てるとの噂話です。

S6
iFixit

台湾のサプライチェーン情報に詳しいDigiTimes報道によると、Apple Watch Series 7のプロセッサであるS7(仮)チップには両面SIP、つまり「電子部品をこれまでの片側から両側に実装する」技術が使われるとのこと。それによりS7が前S6チップよりも小型化するかもしれないわけです。

これまでの噂をまとめると、Apple Watch Series 7は9月に発表・発売され、画面のベゼルが狭くなったりフラットエッジになったりと、数年にわたり変わり映えしなかったデザインが大きく変更される見通しです。

その一方で、いっとき盛り上がった非侵襲性の血糖値測定や体温測定機能は「将来のモデルには実装されるが、今年はなさそう」に傾きつつあります。かたや競合するサムスンは、今年後半のイベントで血糖値測定機能つき「Galaxy Watch4」または「Galaxy Watch Active3」が発表されるとの噂もありました

非侵襲性な血糖値測ウェアラブルはまだ技術的に成熟しているとは言い難く、日本のスタートアップがCESに出展して注目を集めていたほどです。アップルはまずサムスンが製品化したものの性能や評判を見きわめてから、Apple Watchへの実装を検討するのかもしれません。