VAIO SX

今年7月に7周年を迎えたVAIO株式会社が、レガシーインターフェースから脱却し、VAIO Zで培った技術を惜しみなく投入した新モデル、「VAIO SX12」「VAIO SX14」(法人向けは、それぞれ「VAIO Pro PJ」、「VAIO Pro PK」)を発表しました。

本日から予約を開始し、最短で10月22日のお届けとなります。いずれも実売価格は13万3100円からで、VAIOストアでの最小構成価格は14万1900円となっています(VAIOストアはパソコンあんしんサポートが付属し3年保証)。

また、VAIO恒例のALL BLACK EDITIONも用意。いずれも実売価格は24万2000円からで、VAIOストアでの最小構成価格は24万8600円です。

VAIO SX
▲写真は「VAIO SX14 ALL BLACK EDITION」。SX12にも用意されています

さらに創立7周年を記念して、勝色特別仕様も用意されており、詳細はこちらの記事をお読みください。

立体成型カーボン技術でより軽く高剛性を実現

さらなるモビリティを追求し、正統進化を遂げたVAIO SXシリーズ。VAIO Zで培った技術を惜しみなく投入し、天板に立体成型カーボンを採用することで、軽量化と高剛性を両立させています。

VAIO SX
▲写真のシルバー色の天板が今回の立体成型カーボン。端を曲げることで強度を高めています

高剛性であることを示す指標として、従来のVAIO独自の品質試験のほかに、米国防総省制定MIL規格「MIL-STF-810H」に準拠した品質試験もクリア。落下試験においては、MIL規格の基準を上回る127cmからの落下にも耐える仕様だとしています。

オーナメントは、これまでの平面から曲面へとデザイン変更しています。これは、美しさを追求するとともに、カーボンの反りを抑えて強度を高める意味合いもあるそうです。

VAIO SX
▲丸みの帯びたオーナメントになりました

パームレスト部分は、高輝度アルミニウム使用することで、従来モデルに比べて発色を改善。ボディーカラーも名称を改め「ファインブラック」「ブライトシルバー」「アーバンブロンズ」の3色に加え、「ファインホワイト」が追加されました。また、SX12はSX14の4色に加え「ローズゴールド」も用意され、いずれも色鮮やかになっています。

VAIO SX
▲VAIO SX14のカラーはファインホワイトが追加されて4色展開に
VAIO SX
▲VAIO SX12のカラーはファインホワイトが加わって5色に。かなり個人向けを意識しています

サイズは従来モデルとほぼ変わらず、SX12は約287.8×205mm×15~17.9mm(従来モデルは約287.8×203.2×15.7~18mm)、SX14は約320.4×222.9×13.3~17.9mm(従来モデルは約320.4×222.7×15~17.9mm)。重量に至っては、従来モデルと変わらないSX12が約887gから、SX14が約999g~となっています。

こう書くと「あれ、軽量化を図ったんじゃないの」と疑問をもつかもしれませんが、実は性能をアップするために重量増加してしまうぶんを、軽量化で相殺しているわけです。このあたりの設計思想はVAIO Zに通ずるところで、1gでも軽くする努力を積み重ねて実現しています。

性能面としては、CPUに第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載。UP3シリーズのTDP28Wプロセッサーで、個人向けモデルはリフレッシュ版を搭載します。具体的には、4コア/8スレッドのCore i7-1195G7(2.9~5GHz)プロセッサーCore i5-1155G7(2.5~4.5GHz)プロセッサーを採用。そのほか、2コア/4スレッドのCore i3-1115G4(3GHz~4.1GHz)プロセッサー、2コア/2スレッドのCeleron 6305(1.8GHz)プロセッサー(TDPは15W)も選択できます。

ストレージは、スタンダードSSD(PCIe Gen3接続)512GB/256GB/128GBに加え第四世代ハイスピードSSD(PCIe Gen4接続)2TB/1TB/512GB/256GBから選択可能。メモリーは32GB/16GB/8GBから選べます。

ネットワーク周りは、Wi-FiがIEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax(Wi-Fi 6)に対応。Bluetooth 5.1準拠し、4G SIMフリーLTEのWANも選択できます。

インターフェース周りやキーボードは一新

インターフェースは、ついにD-Sub15ピン端子を排除。その代わりThunderbolt 4対応USB-C端子を2つ搭載し、有線LAN、HDMI、USB 3.0×2(1つは給電対応)、ステレオミニ端子(ヘッドセット対応)を備えています。ただ、従来あったメモリーカードスロットはなくなったため、デジカメなどで使用するSDカードの読み込みは、本体とケーブル接続するなどの工夫が必要になります。

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▲VAIO SX14の左サイド。USB 3.0端子とヘッドセット対応端子があります

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▲VAIO SX14の右サイド。USB-C×2に有線LAN、HDMI、USB 3.0端子を備えます

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▲VAIO SX12の左サイド。一回り以上小さくてもSX14と同様のインターフェースを備えています
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▲VAIO SX12の右サイドも、S14と構成は同じです

キーボードは、VAIO Z用として開発したキーボードユニットを継承。キーストロークが約1.2mmから1.5mmと深くなり、キートップの凹み具合もより深いものになっているので、よりタイピングしやすく打鍵音もさらに静かになっています。

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▲VAIO SX14のキーボード面。ファインホワイトはホワイトキートップも選択できます
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▲VAIO SX12のキーボード面。ファインホワイトとローズゴールドのみホワイトキートップも選択できます

キー配列と刻印は、日本語配列(かな文字あり/なし)、英語配列のほか、ALL BLACK EDITIONには、隠し刻印も選択可能。このあたりはVAIO Zと同様です。

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▲かな文字なしの日本語キーボード。写真はVAIO SX14
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▲隠し刻印の日本語キーボード。写真はVAIO SX14 ALL BLACK EDITION

ディスプレイは、SX12が12.5インチフルHD液晶、SX14が14インチフルHD液晶にタッチパネル付きフルHD液晶、4K液晶から選択できます。タッチパネルは、従来のカバーガラスと液晶との間にセンサーフィルムを挟み込む方式から、液晶モジュールにタッチセンサー機能を内蔵。カバーガラス部分は強度の高いAGC製特殊ガラスである「Dragontrail」を採用することで、PCの厚みを増やすことなく内蔵可能に。さらにペン(ワコム製)入力時の視差が低減され、描きここちもよくなっています。

VAIO SX
▲VAIO SX14の正面写真。タッチモデルの場合は、画面はグレア仕様になります
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▲VAIO SX12の正面写真
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▲VAIO SX14は、VAIO Zのようにチルトしつつ180度開閉を実現。対面で画面を見せて説明する際は、画面を反転することができます

フルHD液晶は省電力タイプに、4K液晶はHDRに対応し、DCI-P3カバー率99.8%で、デジタルシネマ規格です。

VAIO ZにはないAIノイズキャンセリング機能も

ディスプレイ上部にある内蔵マイクは、ベゼルの穴からマイクまでの密閉性を高め、振動を抑制することで、キーボードの打鍵音の響きを伝えにくくしています。また、AIノイズキャンセリング機能を搭載することで、周囲の騒音を遮断し音声をクリアにしてくれます。カメラに映る範囲のみの音声を集音するなどの機能もあり、ウェブ会議でかなり威力を発揮するでしょう。

指紋認証センサーは、パームレストにあったものをVAIO Zと同じ電源ボタンに内蔵。これにより、起動時にボタンを押すだけで認証可能となり、スムーズな起動を可能にしています。VAIO Zに採用された人感センサーも搭載されており、マシンの前からいなくなれば自動的にロックがかかり、戻れば顔認証にしておくと自動的にサインインしてくれます。

バッテリーも新規に開発し、VAIO Z同様に約30時間の駆動時間(公称値)を実現。ACアダプターもVAIO Zと同じ最大供給電力65Wの小型USB-C接続タイプになっています。

このように、VAIO Zで培った資産を活かしつつ、AIノイズキャンセリング機能といった新機能も搭載している新VAIO SXシリーズ。VAIO Zは高嶺の花だけどやっぱVAIOが欲しいというユーザーにピッタリの製品ではないでしょうか。