Virgin Galactic
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Virgin Galacticが、次回のSpaceShipTwoの宇宙飛行を10月中旬まで延期すると発表しました。Virgin Galacticには現在、米連邦航空局(FAA)がブランソン卿搭乗のフライトの際にSpaceShipTwoが予定ルートを外れたことに関して調査に入っていますが、今回の延期決定はそれとは別の問題が原因とのこと。

Virgin Galacticは9月10日、SpaceShipTwoのサードパーティサプライヤーから、飛行制御のためのシステムを構成する部品に製造上の欠陥が含まれる可能性があるとの通知を受けたことを明らかにしました。この部品に関して、修理または交換する必要があるかを調べ判断するため検査を行っているとのこと。Virgin Galactic CEOマイケル・コルグラジア氏は「我が社の試験飛行のプロセスと手順は、この種の問題を特定して解決することを厳しく取り決めています。近いうちに再び空を飛べることを楽しみにしています」と、十分に注意をはらって安全を確認する方針であることを強調しました。

これで全体のスケジュールが押されるため、次回のSpaceShipTwoのフライトとなる「Unity 23」ミッションは予定されていた9月下旬~10月上旬から、早くても10月中旬にずれ込みます。

また、これとは別の問題を調査しているFAAは、SpaceShipTwoが予定ルートを外れた原因を特定し調査を完了するまでは次の飛行を許可しないと9月2日に発表しています。

Virgin Galacticは長い年月の末にやっと、商業宇宙旅行を実現する段階までやってきました。これまでには、悲劇的な墜落事故や、幾度とない失敗の積み重ねがありました。しかし、そうした浪花節的な部分よりも、企業としての収益に関してこれまでにかけた莫大な費用を回収、さらに利益を生み出していく必要がVirgin Galacticにはあり、サプライヤーやその他協力企業からのプレッシャーもあるはずです。

とはいえ、すでにフライトを成功させているのは事実であるため、ここで数か月遅れたとしても、安全性をしっかり確認する姿勢をうまく宣伝に利用することで、それを信頼して宇宙旅行を希望する人がさらに増える効果も期待できるかもしれません。

ちなみに、Virgin Galacticの次回のミッションUnity 23は、初の商業研究ミッションとして予定されており、イタリア空軍のメンバーおよび、航空宇宙技術者で全米研究評議会の研究者が搭乗する予定になっています。商業宇宙飛行、つまりチケット購入者らが搭乗する宇宙観光旅行は2022年に開始される予定です。

Source:Reuters