Niantic Lightship ARDK
Niantic

ポケモンGOやIngress、ピクミン ブルームの開発運営元 Nianticが、AR(拡張現実)アプリのプラットフォーム Lightship および開発キット ARDK を全世界向けに正式提供しました。

同時に、ARアプリの開発企業に投資する2000万ドル規模のファンド Niantic Ventures の設立も発表しています。

Lightship は iOS / Androidスマートフォンで、高度なコンピュータビジョン技術を用いたARアプリを可能にするプラットフォーム。スマホのカメラで周囲の環境を三次元的に把握するMapping(メッシング)、カメラ画像をリアルタイムに解析して「空」「建物」「水面」等に切り分け環境を理解する Understanding(セマンティック セグメンテーション)、スマホごしに見えるARを複数人で同時に共有する Sharing (マルチプレーヤー)といった機能を備えます。

グローバル向け正式リリースの発表では、『ワンピース』等の漫画キャラクターが紙面から現れる集英社のアプリをはじめ、音楽フェスのCoachella、全米プロゴルフ協会PGA of America、ロンドン塔などを管理する英国の Historic Royal Palacesほか、ベータに参加した企業からのデモも公開されました。

Lightshipプラットフォームと開発キット ARDK は Lightship.dev より利用可能。セマンティックセグメンテーションやメッシング等のAPIはアプリの利用人数にかかわらず無料、マルチプレーヤーAPIは月間アクティブユーザー5万人までは無料で提供します。月間アクティブユーザーが5万人を超えるアプリについては利用料金が発生しますが、最初の6か月間については規模にかかわらず無料としています。

ナイアンティックは Lightship プラットフォームと開発キットの正式リリース、アプリ開発を加速する投資ファンド Niantic Ventures の設立に加えて、2022年5月に初の開発者カンファレンス Niantic Lightship Developer Conference 2022をお膝元のサンフランシスコで開催予定です。

Lightshipプラットフォームの機能のうちメッシングについては、ナイアンティックが買収したアプリ Scaniverse で体験できます。

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Lightship の以前の名称は Niantic リアルワールド・プラットフォーム。今回の正式リリースにあわせたキーノートでは、ジョン・ハンケCEOはしきりに「リアルワールド・メタバース」という言葉を使い、スマートフォンの次のコンピューティング・プラットフォームとなるARでは、現実と結びついたメタバースが重要であると繰り返しています。

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