Massimo Pinca / reuters
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電気自動車メーカーのNikola(ニコラ)が、業界のトップをひた走るテスラに対して起こしていた20億ドルの特許侵害訴訟を取り下げると発表しました。Bloombergが報じたところでは Nokolaは創業者のトレヴァー・ミルトン氏が詐欺の容疑で刑事告発・起訴されたことをきっかけとして、テスラへの訴訟を取り下げることにしたとのこと。

ニコラとテスラは、いずれもエジソンのライバルとして電機技術の発展期に活躍した天才技術者ニコラ・テスラから名前をとって設立された電気自動車メーカーですが、近年、NikolaはテスラがEVのフロントガラスやボディ、サイドドアを含む全体的なデザインを盗用したとして訴えていました。一方のテスラも、それを受けてすべてを否定、反訴していましたが、今回サンフランシスコの裁判所に提出された書類によれば、Nikolaの訴訟取り下げを受け、互いに抜いていた刀を鞘に収めることに同意しました。

Nikolaは2016年に800マイルから最大で1200マイル(約1930km)もの航続距離を持つ水素燃料電池トラック「Nikola One」を発表しましたが、そのプロトタイプの走行シーンを使ったプロモーション映像が実際は下り坂を惰性で走っているだけの物だったことが発覚して物議を醸し、その後CEOのトレヴァー・ミルトン氏が連邦大陪審から2件の証券詐欺と1件の電信詐欺の容疑で起訴されています。

なお、ミルトン氏はこの容疑を認めてはいませんが、Nikolaは2021年12月に米国証券規制当局との間で1億2500万ドルを支払うことに合意しています。これによって技術的、また生産能力面、財務面について投資家を惑わせたとされる民事告発は解決されています。

Source:Bloomberg