ニコンが8月下旬に発売する、ソニーα7シリーズ対抗のフルサイズミラーレス「Nikon Z 5」。価格はボディ(本体のみ)が18万2600円(税込、以下同)、レンズキットが22万2200円です。一足早く実機に触れる機会を得たので、実機インプレをお届けします。

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ソニーα7対抗のフルサイズミラーレス「Nikon Z 5」発表

同社はこれまでもフルサイズミラーレス「Z 7」「Z 6」を発売していますが、ソニーのα7シリーズなどに比べて高価で、かつ記憶媒体に高価なXQDカードを採用するなど、一般ユーザーにとっては敷居が高い印象がありました。

今回の「Z 5」は、「Z 6」の仕様をほぼ踏襲しつつ、価格をレンズキット込みで22万円台に抑えたのが特徴。25万円以下のフルサイズミラーレスの代表格、ソニーα7シリーズの対抗馬と位置づけます。

記憶媒体には、XQDカードではなく、より一般的なSDカードのダブルスロットを採用。「Z 6」から対応するUSB-C充電に加えて、USB-C給電にも対応し、モバイルバッテリーに繋いでの長時間露光や、給電しながらテレワークでWEBカメラとして使うこともできます。

有効画素数は2432万画素で、ISOは100~51200に対応。フォーカスポイントについては「Z 6」と同じ273点で、撮像範囲の水平および垂直約90%をカバーします。

また、カメラ内手ブレ補正を搭載しており、手ブレ補正ユニットを5軸に駆動させて補正するため、シャッタースピード約5.0段分の補正効果が得られるといいます。

フルサイズ入門層に向けてキットレンズにも注力しています。

キットレンズの「Z 24-50MM F/4-6.3」は、広角側を24mmとしつつ、望遠側を50mmに抑えたことで、フルサイズ用のキットレンズとしては最薄・最軽量を実現。レンズとボディをあわせた重量も870gと、フルサイズながら軽快な取回しを実現しています。

では「Z 6」からどの部分をコストダウンしたのでしょうか。1つはイメージセンサーです。画素数は同じ2400万ですが、「Z 6」が光の取り込みに有利な裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用するのに対し、「Z 5」は通常のCMOSイメージセンサーを採用しています。

また、「Z 6」では『真っ暗闇でもピントが合う』暗所AF性能をアピールしていましたが、「Z 5」では暗所AF性能もグレードダウンしています。

このほか、肩部分の液晶を廃止し、動画撮影についても大きく簡略化。「Z 6」で対応していた動画の10bit HDMI出力や、RAWでの動画出力にも非対応となっています。

キットレンズは旅行や子供の撮影にピッタリ

実際に使ってみると、キットレンズの画角は一般的なスマホのカメラに近く、旅行や子供の成長記録など、日常の思い出を残すのに最適です。もちろん、子供の運動会を撮影するといった用途には、7月に発売された24 - 200mmの高倍率ズームや、9月に発売されるテレコンバーターと組み合わせるといいでしょう。

高品質なEVFにも驚きました。「Z 6」は369万画像の高精細なEVFを採用していますが、「Z 5」ではこれを踏襲。ソニーα7 IIIのEVF(236万画像)より格段に高精細で、光学ファインダーのようなクリアな画質を実現しています。

撮影した画像は、専用アプリの「SnapBridge」でワイヤレスでシームレスにスマートフォンへ取り込む事が可能。SNSなどにすぐにシェアできます。

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短期間の試用ではありますが、モバイルバッテリーからUSB-C経由で充電できたり、フルサイズとしては最薄・最軽量なキットレンズと組み合わせた取回しの良さが印象的でした。

最近はスマートフォンのカメラ性能も向上したとはいえ、やはりフルサイズの空気感まで捉える写りは別格。価格も比較的手頃なため、フルサイズミラーレスの入門機としてもおすすめできるモデルです。