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『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の米国での大ヒットが伝えられるなど、もはやすっかり定番となった感もある、ゲームを原作とする劇場映画。

そんな中で、好事家から注目を受けているとある作品が、8月28日(つまり本日)から劇場で公開されます。

それが『劇場版 忍者じゃじゃ丸くん』。ファミリーコンピューター用のアクションゲームとして人気を博し、多くのシリーズ作や、果ては業務用ポップコーンマシンまでもが作られた、ジャレコ(当時)製『忍者じゃじゃ丸くん』の発売35周年を記念した映画です。

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注目されている主な理由は、もちろん「そもそもじゃじゃ丸くんを、このタイミングで、実写映画にするのが凄い」というところですが、実はそれだけではありません。同作の公開に際してのキャッチコピーの中に「構想から公開まで5年間!」との一文があるのですが、この通り長期に渡るプロジェクトとなった作品である点も理由です。

そもそも同作が注目されるきっかけとなったのが、監督である柴田愛之助氏が2014年11月に募集を呼びかけた、クラウドファンディングのプロジェクトでした。これが約5年前というわけです。

当時の予定では、2015年9月に劇場公開、2016年初旬にDVD発売という予定でしたが、長らく編集の難航などが伝えられる状況となっており、ここ2年ほどは出てくる情報も少ないという状態でした。

そんな作品が、ついに、そして突如このタイミングで公開、となったわけです。

現在同シリーズのゲーム版権を持つ(株)シティコネクション公式の告知ツイートでも、難産の度合と、公開の喜びを伺わせるものとなっています。


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▲東京での上映館となる『シネ・リーブル池袋』の上映予定。1週間の勝負です

一方で残念ながら、劇場数と上映期間は、非常にハードルが高い設定です(一方で好事家にとっては、このハードルの高さも注目すべきポイントの一つとなってはいるのですが)。

というのも、公開される劇場は、東京で1館、大阪で1館の計2館のみ。さらに上映期間は1週間限定で、加えて1日あたり1回……と、いわゆる“ワンチャン逃すと劇場では見られないかも”なスケジュールとなっているためです。

具体的なスケジュールは、下記のようなもの(それぞれの劇場ページへのリンクは、記事末尾にあります)。とくに大阪では時間も夕方のため、社会人にとってはさらに難度が高くなっています。

  • 東京……シネ・リーブル池袋 / 8月28日から9月3日 / 19:40〜21:45

  • 大阪……シネ・ヌーヴォ / 8月29日から9月4日 / 16:20〜18:20


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▲ナマズ大夫は雰囲気バッチリ。「ゲーム原作の作品は主役よりヴィラン側を似せる」というトレンド(?)にも沿った演出です

さて、気になるストーリーに関しては、以下のような現代劇。主に妖怪軍団と闘っていた原作と比べるとオリジナリティ強めなタイプとなっており、とくに元ネタの元ネタたるUPL製『忍者くん』シリーズと比べると別モノ感溢れる印象です。

ただし原作のじゃじゃ丸くんシリーズは、作品数が多く、また比較的世界感を広げやすい作風のため、その点では十二分にアリかもしれません。

ここは超田舎にある忍者の里。次期当主を決めるためのじゃじゃ丸と影丸の対決は、影丸が勝利を収めた。

だが、当主にはじゃじゃ丸が選ばれ影丸の不満は爆発。そんな折、引きこもっていた兄がじゃじゃ丸を連れ秋葉原へ遁走し、暴力団「愚郎会」の地上げに合う渡辺家に兄弟で身を寄せることとなった。

渡辺の娘・さくらに惹かれるじゃじゃ丸は、嫌がらせを仕掛けてくる「愚郎会」から必死にこの家を守ろうとするが、影丸と当主の右腕だったナマズ大夫を迎え入れた「愚郎会」は、さくらを人質に土地の権利書との交換を迫る。

【影丸とナマズ大夫&愚郎会】VS【じゃじゃ丸と兄&渡辺親子】の命とプライドをかけた最終決戦の火ぶたが切られた!

このように、シリーズを通してのヒロイン「さくら(姫)」やスーパーヴィランである「ナマズ大夫」、シリーズ上で設定のあった「影丸」といったキャラクターを受け継ぎながらも、暴力団との闘いや舞台の一つに秋葉原が出てくる点など、原作プレーヤーでも展開が読めないところが多々あるあらすじです。

一方でアクションシーンのカットなどは、主役の杉原勇武氏をはじめ、かなりの気概が感じられるもの。上述したファンディングでも、監督からのメッセージは忍者アクション映画としての完成度を重視している旨が見て取れます。

また、ポスターのメインキャッチも『地獄で後悔しやがれ!!!』と、アクション性を強調したもの。このあたりも、アクション映画としての完成度を重視した表われでしょう(原作をプレイしていると、むしろ驚く要素の一つではありますが)。


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このように『劇場版 忍者じゃじゃ丸くん』は、好事家にとっては“劇場で見たこと自体が自慢できる”ことにもなり得る、と呼べそうな一品。

個人的には、いわゆる元ネタリスペクトなカメオ出演として、ミニドラゴンや阿修羅、ミュートロンくん、はたまた宇宙戦艦ゴモラをモチーフとしたキャラが出てくることはあるのか? といった点なども気になるところ。

上述したように、正直なところハードルは非常に高いのですが、本文をここまで読んでピンと来た方には、非常に“深く刺さる”作品、そして視聴体験となるはずです。

Source:シネ・リーブル池袋

Source:シネ・ヌーヴォ