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米国任天堂が海賊版ROMデータ配布サイトの運営者を訴えていた裁判で、運営者に対してサイトの恒久的な差し止めとともに、全ての海賊版ゲームを破棄するよう命じられたと報じられています。

この訴訟は、もともとは米任天堂が海賊版ROMサイトのRomUniverseに対して提起した裁判lがきっかけです。訴状によれば、年額30ドルの会員制だった同サイトではSwitch用ゲームが30万回近く、3DS用ゲームは50万回以上もダウンロードされたとのことでした。

RomUniverse運営者のMatthew Storman氏は弁護士を雇わず自ら法廷に立ち、結局は敗訴して211万5000ドル(約2億5000万円)もの賠償支払いを命じられました

この判決では任天堂の訴えはほぼ認められたものの、判事は任天堂が回復不能な損害を被っていることを証明できなかったとして、Storman氏に対する恒久的な差し止め命令の要求は却下されました。Storman氏がすでにサイトを閉鎖していたことから、さらなる侵害の差し迫った脅威はなかったと判断されたわけです。

Storman氏が無職だと主張したため、約210万ドルの賠償金は今後3500年間、毎月50ドルずつ分割して支払わえばいいということに。しかし、その初回の支払いさえ怠り、50ドルも入れなかったとして、任天堂が改めて恒久的な差し止め命令を求める訴訟を提起したしだいです

あらためて判事が問題を検討した結果、差止命令を出すのに十分な理由があると判断されたとのこと。先週出された判決文では「原告(任天堂)の証拠は、原告の著作権で保護されたゲームを掲載していたWebサイトを再開するかもしれないという被告の表明に基づき、継続的な侵害の脅威を示しています。したがって原告は、著作権侵害請求に対する差止命令を正当化する回復不能な損害を証明している」と述べられています。

Storman氏は任天堂のタイトルがなくても再始動は可能だと述べていますが、裁判所は、なお任天堂が「回復不能な損害」を被る可能性があるとして、差止命令が適切であると判断しています。この差し止め命令は、Storman氏が任天堂のゲームを無断でコピー、配布、販売、さらにはプレイすることを明確に禁止しているほか、任天堂の商標やロゴ、名称を「紛らわしい」方法で使用することも不許可としています。

最後に判決文は「被告は2021年8月17日までに、すべての未承認の任天堂ゲーム、または映画、書籍、音楽を含む任天堂の知的財産のその他の未承認のコピーを永久に破棄しなければならない」と締めくくられています。

この命令後も月額50ドルの分割払いがなくなったわけではないため、Stoman氏は今後3500年にわたりゲーム1本分の支払いを(命ある限り)続けることになりそうです。

Source:TorrentFreak

via:NintendoEverything