Maja Hitij / Getty Images
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全米労働関係委員会(NLRB)が、テスラのイーロン・マスクCEOに対し、2018年に発した組合設立を望む従業員を脅迫する内容のツイートを削除させる決定を下しました。マスクCEOはこのツイートを介して組合設立を求める従業員から福利厚生を取り上げまた解雇すると脅し、これが米国の労働法に違反すると判断されました。Bloombergによれば、テスラは解雇した従業員を復職させ、問題のツイートを削除しなければなりません(記事執筆時点ではまだ削除されていません)。

問題のツイートは「テスラ工場のチームが組合設立に賛成する投票をするのに何も問題はない」と述べつつ「しかし、なぜ無駄な組合費を払ってまで、ストックオプションを放棄する方を選ぶんだ?われわれの安全に関する記録は工場が(2017年に)全米自動車労働組合(UAW)に訴えられたときより2倍も改善し、皆がヘルスケアオプションも手にしている」と述べたもの。

NLRBの決定によると、このEVメーカーは組合が組織されつつあるなか、従業員に対して「強圧的に尋問」し、労働組合を団体交渉の代表として選択すればストックオプションを取り上げると脅したことが労働法に違反したとされます。またメディアに会社の情報を話してはならないとする条項を秘密保持契約として盛り込んだことも法に抵触すると指摘されるうえ、さらにこの問題の告発者の一人で組合活動家のリチャード・オルティス氏をテスラが2017年に解雇したことも、やはり法に触れるとしました。

そして「いまから14日以内にオルティス氏が本来得るはずだった権利や年功序列を含む特権を損なう音鳴く、解雇前の職場もしくはそれがもはや存在しない場合には実質的に同等な職場への完全な復職を提供しなければならない」としています。

2017年、全米自動車労組とテスラの従業員数名は、同社が親組合員を黙らせようとしたと主張し、同社に対して労働違反の告発を行いました。テスラの警備員や人事部の従業員は、従業員に秘密保持契約書への署名を強要しただけでなく、組合関連のビラを配った労働者を脅したとされています。

NLRBの決定が出るのを知っていたのか偶然か、マスクCEOは25日「もし私に関するスキャンダルが発生したら、それを”イーロンゲート”と呼んでください」と述べていました。

Source:Bloomberg