ノジマ 縦長ディスプレイ

昨今、変わり種(だけど便利な)ガジェット好きの間で静かな流行を見せていたアイテムの一つに、「超縦長ディスプレイ」が挙げられます。これは、カー用品などで使われる長辺側が非常に長いディスプレイパネルをベースにPCなどに使えるべく転用したアイテム。

これまでは知る人ぞ知る的な存在だったこのジャンルの製品が、意外なメーカーから製品が販売されることになりました。家電販売大手のノジマです。同店がWeb直販専門アイテムとして発表したのが、8.8インチの“超縦長”液晶ディスプレイ『EK-MD088』です。

発売は2022年2月上旬の予定ですが、予約は既に開始されており、価格は1万4800円(税込)。ただし11月30日までは販売ページにて、さらに2000円引きとなる早期予約者クーポンが配布されています。


ノジマ 縦長ディスプレイ

同社のプライベートブランド製品『ELSONIC』に属するこのモデルの特徴は、なんといってもその極端なほどの縦長画面。解像度は420×1920(縦長状態時)で、長辺側のみはフルHDと同じ。長辺側を(慣例に従い)16としたアスペクト比では「3.5:16」となります。

ノジマ 縦長ディスプレイ

そのメリットは、昨今のSNSをはじめとするWeb閲覧時など、非常に縦長になる書類での一覧性が高いこと。

ここまで極端なアスペクト比の数字を見ると「ここまで縦長では使いにくいのでは」と思われるかもしれませんが、実は表示する内容によっては非常に適した表示となるのです。

ノジマ側はこうした特徴を受けて「Webサーフィンはもちろん、TwitterやLINEの表示、ブラウザゲームなどでも活躍」「アプリの開発にも」と紹介しています。

ノジマ 縦長ディスプレイ

さて実は同タイプの液晶パネルは、もともと“ツイ廃向け液晶”、つまりTwitterの超ヘビーユーザーに適した液晶という愛称がユーザーの間で付けられたほど。

Twitterでの主要表示モードである「タイムライン」では、複数のツイートが連なるために、極論すると「画面の縦方向が長ければ長いほど、スクロールの手間が極端に減少して、見やすくなる」状態となります。

こうした時に持ってこいなのが、本機というわけです。

ノジマ側はこうした利点を「縦型だからこそできる表示量と使い勝手は、一度使ったら手放せなくなる」と表現していますが、実際に同種のディスプレイを使っているユーザーは、この表現が誇張ではないことに同意いただけるはずです。


そしてもう一つの特徴は、比較的小型の画面だけあり、“大きさと重量的には”モバイル用としても使えるという点。

本機の本体サイズは、スタンド収納時で約78×248×21mm(幅×高さ×厚さ)、本体重量は約198g(予定)と、画面が小さめな分、ディスプレイとしては小さく軽いのがポイント。

とくに重量は、昨今の(ジワジワと重くなる)高級スマートフォンよりも軽めです。

ノジマ 縦長ディスプレイ

先ほど「スタンド収納時」と記載しましたが、本機はこうした可搬性の高さを活かすべく、背面側には角度可変の縦置き用スタンドを内蔵。この点も見逃せません。

しかも製品写真からも確認できるように、構造は意外なまでにガッチリとしている模様。底面積も(当然ながら)一般的なモバイルディスプレイより狭くて良いため、さまざまなところで使えます。

ノジマ 縦長ディスプレイ

ただし一方で、留意が必要なのがホスト側機器との接続。本機の映像入力端子は、ミニHDMI入力×1基となっていますが、このほかに電源としてUSB Type-Cを搭載します。この「電源として」というのがポイントで、裏を返せば本機はUSB-C経由での映像入力には対応しません。

つまり一般的なモバイルディスプレイとは異なり、本機では“USB-Cケーブル1本だけでPCと接続”というわけにはいかない……というわけです。

一方で、電源端子をUSB-Cにしたメリットも。それは、公式でモバイルバッテリーでの駆動が可能としている点。現状では実際に必要な電力に関する記載はありませんが、パネル側の面積からしても、そこまで大きな電力は必要とはしないはずです。

なお接続に必要なケーブルは、USB Standard-A to Type-CケーブルとHDMIケーブルを同梱します。昨今ミニHDMIケーブルなどは意外と入手に手間どる場合もあるので、これは嬉しいところ。

ノジマ 縦長ディスプレイ

主なパネル仕様に関しては、最高リフレッシュレートは60Hzで、最大輝度は300nit(ニト)、視野角は上下左右178度。HDR映像ソースなどには対応しません。

このあたりは、一般的なモバイルディスプレイに近いところと呼べそうです。

本体側の操作系も非常にシンプルで、操作ボタンは電源と輝度の切り替え(6段階より選択)のみ。輝度に関しても「2ボタンでの上げ下げ」ではなく、1ボタンのみで選択する仕様です。


ノジマ 縦長ディスプレイ

このように本モデルは、極端な縦長画面と小型・軽量といった特徴を備えた、いわゆる“いろいろと遊べそうな、夢が広がる”タイプの製品。価格としても、単体ディスプレイとして見れば比較的安価である点も嬉しいところ(とくにクーポンにてさらに安くなる現時点では、なおさらでしょう)。

単体ディスプレイとして見ても小型・軽量、かつ低消費電力のため、モバイルディスプレイとしての使い勝手も良さそうです。


そして本機のこの価格は、意外なまでにお買い得感の高いところでもあります。というのも、先行して同種のディスプレイを組み立てキットとして販売しているショップでの価格が、おおよそ1万円前後で推移しているため。

実は本機と同種の縦長液晶パネルは、ここ半年ほどで電子工作部品ショップの間で“ツイ廃液晶”として盛り上がっていたもの。本機はそうしたムーブメントに、完成品として乗った形のモデルとも呼べるわけです。

そして当時のキット価格は、本製品と同等か、むしろ(輸入モノの初期にはありがちなのですが)若干高めといった水準でした。本機のお買い得感が意外なまでに高いと紹介したのは、こうした理由があるためです。

出荷時期までにかなりの間がある点には留意が必要ですが、ガジェット的には注目できる逸品であることには間違いありません。

Source:ノジマオンラインの販売ページ