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11月8日の19時より、メディアプラットフォームnoteが主催したバーチャルトークライブ「いまこそ知りたいVRとメタバース 〜これから起きる未来とは〜」が開催されました。ふだん、noteのYouTubeチャンネルでは現実世界の人が現実世界の姿のまま登壇していますが、今回のイベントはみんなバーチャル世界からの参加。それぞれのご自宅や会社から、3Dアバターの姿でZoomに集っていました。新しい。

▲YouTubeにてアーカイブを視聴できますので、詳細が気になったかたは是非

テーマは「メタバースって、そもそもなんだろう」。Facebookの社名変更に先駆けて、マーク・ザッカーバーグがメタバース話をしはじめた夏頃より、メタバースという文字列への注目度が高まりましたが、いったい何を指し示す言葉なのでしょうか。

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モデレーターをnote CXOの深津貴之さん(左下・白箱)が務め、自称世界最古の個人系VTuberのバーチャル美少女ねむさん(左上・美少女)、東京工業大学 未来産業技術研究所 助教のjumiusさん(上・美少女)、デザイナー兼VRスナックくれまのママ兼VR Chat DJのcremaさん(右上・美女)、REALITY代表取締役社長兼グリー取締役上級執行役員のDJ RIOさん(下・美少女)、クラスター代表取締役CEOの加藤直人さん(右下・鳥)の5名が登壇されました。

さてメタバースのお話ですが、一般にはインターネット上に構築される多人数参加型の三次元仮想空間だと言われています。jumiusさんは「たくさんの仮想空間の集合体がメタバース」だと指摘し、DJ RIOさんも「複数世界が並列するのが大事なコンセプト」といいます。cremaさんも「いつもVRChatにいるけど、VRChatをメタバースというかは悩みどころ」だそうです。

VRChatなど1つの仮想空間ばかりに出入りしていると、このメタ視点が得られにくいのは確かでしょう。そして「俺がメタバースだ」といわんばかりに、全部取りポジショントークをする方や企業の発言は鵜呑みにしないほうがいい、ともいえます。

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バーチャル美少女ねむさんいわく、VRヘッドセットを持ち、定期的にソーシャルVRサービス(=メタバース)を利用しているユーザー1197人を対象に調査したソーシャルVR国勢調査2021の結果によれば、日本だけではなく世界的にVRChatが人気だということがわかりました。日本での2位はクラスター、3位はバーチャルキャストです。

この結果に対し、クラスター加藤さんは「ユーザー数だけでいったらRec Roomのほうが多い」と反論。主にPS4やXBoxを使って遊んでいるユーザーが多いということなので、ソーシャルVR国勢調査2021の結果に反映されていないのは仕方がないところ。

ここで1つ、メタバースにVRは必要かどうかという疑問が浮かびます。

クラスターはバーチャル渋谷を支えるバーチャルイベントプラットフォームで、スマートフォン1つで手軽に利用できるサービスです。同じくスマートフォンで利用できるバーチャルライブ配信サービスREALITYも、今後はメタバース事業に力を注いでいくそうです。

多くのユーザーを楽しませるためのプラットフォーム作りに邁進している、REALITY社長のDJ RIOさんとクラスターCEOの加藤さんはスマホOKメタバースの神さまといえる存在です。VRヘッドセットはマスにとってまだ敷居が高く、スマートフォンのみを持つユーザーを取り込むべきという立場をとっているように見えたのはもっともなこと。

しかしそれでもクラスターはスタンドアローンVRヘッドセットのOculus Quest 2用のアプリをリリースしましたし、以前からPC VR環境であればフルボディトラッキングでの利用が可能でした。

「どうしたらVRが普及するでしょうか」というcremaさんの問いに対し、深津さんは「価格だけじゃなく、行動のコストも下がるVRヘッドセットが必要だ」と話します。現在Oculus Quest 2が勢いよく売れていますが、フルワイヤレスでの利用が可能で、PC VR利用時もワイヤレス接続に対応したこと。120Hzのリフレッシュレート表示も可能で酔いにくくなったことなど、ストレスを感じる要素が減ったモデルです。

今度のハードウェアの進化によって、より扱いやすいVRヘッドセットが登場するでしょう。もしかしたらそのときこそ真のVR元年となり、メタバース=VRといえる時代になるのかもしれません。

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