Beck Diefenbach / reuters
Beck Diefenbach / reuters

4月にテキサス州で発生したテスラの衝突死亡事故は、運転席にだれも乗っていなかったことが報道され、どうやってこのテスラが走行していたかについて憶測を呼びました。このModel Sはカーブを曲がり、その先の路肩にある立木に衝突して炎上、助手席と後部座席に搭乗していた2人が命を落としました。

すぐにNTSBが調査に入ったものの、いまだ事故が発生した原因や、ドライバーがAutopilotを誤用していたかどうかといったことは明らかになっていません。またテスラCEOのイーロン・マスク氏は、ログデータを開示して事故発生時にテスラのADAS(先進運転支援システム)Autopilotが使われていなかったため、これが事故の原因ではないと主張しています。

今週はじめに発表されたNTSBの予備調査報告では、事故当日の監視カメラに死亡したテスラオーナーと同乗者がそれぞれModel Sの運転席と助手席に乗り込み、発進する様子が映っていたことが明らかになりました。またこのテスラにはAutopilotが装備されているものの、同年式同装備同ソフトウェアバージョンのModel Sを使っての試験では事故の発生した道路ではAutopilot機能のうちAutosteer機能が使えなかったと報告されています。ちなみに、AutopilotはAutosteerとクルーズコントロールの組み合わせで実現しているとされクルーズコントロールは作動していた可能性があるとNTSBは指摘しました。

NTSBによると、事故で発生した火災によってModel Sのインフォテインメントシステムのストレージが焼損し、ドライバーが運転席でシートベルトを着用しているかどうかを監視するシステムも破壊されたことが調査を難しくしているとのこと。これらには車速、加速度、シートベルトとエアバッグの作動状態などに関する情報が含まれていました。

NTSBは「衝突がどのように起こったか、死亡者の薬物使用の痕跡、シートベルト着用の有無、乗り降りの状況、火災発生原因といった多様な状況を分析するため、継続して情報収集に努めているとのこと。しかし、通常このような事故の詳細調査分析は最終報告が出るまでに12〜24か月もの時間がかかるとされます。

Source:NTSB(PDF)