2021ZTE

ゲーミングスマートフォン「RedMagic」や4インチの大画面スマートウォッチ「nubia Watch」などを展開するNubia(ヌビア)の製品が、2021年からはZTEと同じルートで販売されます。ZTEは日本でもスマートフォンを販売しており、Nubiaのスマートフォンが日本で買いやすくなる日がくるかもしれません。

NubiaとZTEの製品展開の関係は、OPPOとOnePlusに近いかもしれません。Nubiaは当初「星空も撮影できる」という高画質カメラを搭載したモデルや、左右のベゼルを無くして側面のディスプレイのエッジ部分をタッチパネルとしたスマートフォンを出すなど、ZTEが出せないような特徴的な製品を次々と出していきました。世界初の裏も表もカラーディスプレイという両面スマートフォン「nubia X」を出したのは2018年です。

2021ZTE
nubia X

現在のNubiaの主力モデルはゲーミングスマートフォンのRedMagicシリーズで、クアルコムのハイエンドチップセットの最新モデルが出るたびに新機種を投入してきました。ハイエンドモデルを開発するノウハウを持っているということは高い技術力も備えているということです。最近のRedMagicはファンを搭載した空冷機構を取り入れるなど、他のメーカーがやらないことにも積極的です。

2021ZTE
RedMagic 5G

またスマートウォッチ「nubia α」「nubia Watch」は4.01インチのフレキシブルディスプレイを搭載し、一般的なスマートウォッチよりも多くの情報を表示できます。

2021ZTE
nubia Watch

しかしNubiaの端末展開はオンライン販売が主力であり、特にグローバル市場では実機を触れる機会がないことから販売面では苦戦しているのが実情でしょう。RedMagicは日本向けモデルも用意されていますが、日本で実機を試すことはできません。しかも配送は海外からなので、欲しいときに注文してもすぐに届きません。購入の敷居が高いのです。

一方のZTEは「AXON」「Blade」の2つのブランド展開を行っていますが、ここ数年はぱっとした製品を出せていません。2017年に発売した折りたたみ型の2画面スマートフォン「AXON M」は話題になったものの、2018年にはいるとアメリカ政府からの制裁を受け、スマートフォン事業を停止せざるを得ない状況に陥りました。その後、和解し、2019年夏には中国市場で初の5Gスマートフォン「AXON 10 Pro 5G」を出すなどしていますが、グローバル市場での存在感は制裁前から低下したままです。

2021ZTE

とはいえZTEの強みは世界各国の通信事業者との強いパイプもあること。日本でも2020年にはいり、ソフトバンクからAXON 10 Pro 5Gが、KDDIから「ZTE a1」が発売されています。この2社は日本独自仕様に対するこだわりが薄くなっており、グローバルモデルをほぼそのままの状態で日本市場に投入しています。これは他メーカーの端末でも同じ状況です。ちなみに楽天の「Rakuten BIG」もZTE製のAXON 20 5Gがベースとなっていて、グローバルモデルほぼそのままが日本市場に投入されているようです。

2021ZTE
Rakuten BIG

特にKDDIは今後発売するモデルはすべて5G対応にするということから、海外で販売されているあらゆる5Gスマートフォンの日本投入を検討してくれることになるでしょう。ZTEジャパンがNubiaの製品も扱うようになれば、KDDIからNubiaの5G端末が出てくる、そんな期待もできます。

ZTEも製品の5Gシフトを進めており、2020年12月にはRakuten BIGのベースモデルとなる「AXON 20 5G」のグローバル販売を開始しています。AXON 20 5Gは6.92インチ2460x1080ピクセルディスプレイの上部に3200万画素のフロントカメラを埋め込んでいます。ディスプレイの表示を遮るノッチを無くしつつ、フロントカメラを起動したときはディスプレイ下のカメラを使ってセルフィーの撮影ができます。チップセットはSnapdragon 765G、6400万画素カメラを含むクワッドカメラと実力も十分な製品です。

2021ZTE

さらにミッドレンジモデルのBladeシリーズも「Blade 20 5G」「Blade V2020 5G」「Blade V2021 5G」と5Gモデルを充実させており、世界中の5Gキャリアへの納入を目指します。このようにZTEブランドの5GスマートフォンはAXONブランドがAXON 20 5Gに加え「AXON 11 5G」「AXON 11 SE 5G」の3モデル、さらにBladeシリーズ3モデルと厚いラインナップを誇ります。

そしてここにSnapdragon 865シリーズを搭載するNubiaのゲーミングモデル「RedMagic 5S」「RedMagic 5G」が加わればZTEグループ全体としてのラインナップは他社に比べても見劣りしないものになるでしょう。2021年のZTEスマートフォンのラインナップは、

・ハイエンド:RedMagic

・ミドルハイレンジ:AXON

・ミドルレンジ:Blade

となり、他社と競争できるハイエンドモデルブランドを持つことになります。AXONやBladeのブランド力アップにもつながるでしょう。

NubiaはSnapdragon 888搭載モデルを開発中ですから、これが日本で発売されれば他のメーカーにとっても無視できない存在になるでしょう。合わせてAXON 20 5Gなども投入されれば、シャオミやOPPO同様の存在として日本市場で復活を果たすことができるかもしれません。日本のスマートフォン市場を盛り上げるためにも、2021年のZTEにはぜひ頑張ってほしいものです。