AR/VRイベント Facebook Connect (旧Oculus Connect)で、Facebook がスタンドアロン型VRヘッドセットの新製品 Oculus Quest 2 を正式に発表しました。
Quest 2 は解像度が片目あたりほぼ2Kになり歴然と画質が向上したほか、CPU/GPU性能は約2倍、RAMは1.5倍の6GB、本体も新デザインで軽量化など全般にパワーアップしたうえに、64GBモデルで3万3800円、256GBモデルで4万4800円からと、初代 Quest から1万5000円以上安くなりました(税別)。
さらに日本国内では、オンラインのOculus直販やアマゾンだけでなく、ヨドバシカメラ・ビックカメラ・ヤマダ電機・ゲオなど量販店の店頭でも販売するなど、国内向けの対応も大きく進歩しました。
今回は標準で日本語入力に対応し、パッケージにはリトルウィッチアカデミアやキズナアイなど国内向けコンテンツの画像が並びます。
予約受付開始は本日から。10月13日から受け取りです。
このほか、
・IPD調節は物理的に3段階58,63,68mm
・全体の重量は約10%軽量化
・ヘッドバンドはGOのような布製
・上位モデルのストレージは最大128GBから256GBに倍増、6万2800円から4万4800円税別に値下げ。
・コントローラも持ちやすく、プレゼンスとトラッキングを改良した新型へ。
・バッテリー駆動時間も延長
・プラットフォームはSnapdragon XR2。初代のSnapdragon 835よりCPU/GPUとも2倍以上に向上
・RAMは6GB。初代の1.5倍
・ディスプレイは1枚の高速書き換え液晶へ。片目1832 x 1920
・リフレッシュレートは出荷時72Hz。今後のアップデートで90Hzへ。
・オプションでダイヤル式フィットで樹脂製のEliteストラップ(6200円)や、Eliteストラップの後頭部にバッテリーを追加したアクセサリも販売(Eliteストラップ、バッテリー、携帯ケースセットで1万6000円)。
・PCと接続して遊べる Oculus Link 機能はベータから正式機能へ。90Hzの滑らかな書き換えをサポート
・Ubi のアサシンクリード、スプリンターセルがVR新タイトルを開発
実際に使ってみると、軽量化はさほど大きくないものの(約10%)、初代より奥行きがはっきりと短くなり、若干小さくなっていることは分かります。
ヘッドバンドはガッチリとめられる樹脂製と、GOのような布製で好みがあると思われますが、Quest 2は布製でもっとコンパクトに持ち運べるようになりました。
オプションでがっちりしたヘッドバンドも、後頭部に追加バッテリーで重量バランスをとるバッテリーヘッドバンドも用意します。
IPD調整は、レバーではなくレンズのソケット部分を直接指でぐいっと物理的に動かす方式。58,63,68mmの三段階から選べます。
付属の USB-Cケーブルは、初代に付属したやたらとしなやかで長くL字コネクタのものではなく、白い一般的なケーブルへ。最近初代を買った場合も、このケーブルがあったよかった!と思うことはできるかもしれません。(USB 2.0だけど Oculus Linkにも使えます)。
細かい点。本体側のUSB-C端子は、端子部分が垂直ではなく水平に。なので、初代のL字コネクタを指すと真下に垂れるのではなく真横にケーブルが伸びることになります。
解像度アップの威力は絶大。起動してOロゴを見た途端に、ピクセルの隙間が見える格子効果が大幅に改善していることに思わず声が出ます。
完全に格子が見えないわけではありませんが、初代やOculusのほかのヘッドセットと比較すれば大幅に改善。
ゲームやアプリ、UIの文字が歴然と読みやすく、Netflixなどの動画ストリーミングアプリも、やっとまともに鑑賞するレベルになりました。