VRヘッドセットの Oculus Quest が、一台を複数人で使えるマルチユーザーと、一人が買ったアプリを複数人で使えるアプリ共有に対応しました。
共有したアプリはユーザーごとに別のセーブデータを持てるため、家族や友人と1台の Oculus Quest を共有しつつ、ゲームやアプリのデータは別に、ソーシャル機能などのプライバシー情報も分けて使えます。
マルチユーザーとアプリ共有は設定の「テスト機能」から「複数アカウントとライブラリのシェア」を有効にすると利用できます。
主な仕様は、
アカウント追加と切り替え
1台に追加できる子アカウントは3つまで。デバイスをセットアップした本来の持ち主のアカウント(管理者アカウント)とあわせて計4人まで、一台のOculus Quest を共有できる。
子アカウントは Facebook アカウント(または Oculus アカウント)でサインインが必須
アカウント切り替え時の認証のため、アンロックパターンの登録が必要
管理者アカウントの変更には本体の出荷時リセットが必要
アプリのシェア
管理者は子アカウントの追加とは別に、アカウント設定から「アプリのシェア」有効・無効を選べる。(いまのところ子アカウント個別ではなく一括設定)
「アプリのシェア」が有効な本体では、子アカウントは管理者が購入済みのアプリを無料でインストールして利用できる。
アプリのライブラリ自体は管理者およびそれぞれの子アカウントで別になる。すでに管理者がインストール済みのアプリの場合、ライブラリに追加してもストレージは減らない。
アプリのセーブデータ、ゲームの進行状況などはアカウントごとに別。パーティーやアバターなどのソーシャル機能も別々になる。
アプリ共有は、新しくリリースされるアプリについては原則すべて有効。既存アプリの大部分でも利用可能だが、一部はアプリ側でアップデートの必要がある。
そのほか注意点・制約
子アカウントがシェアされたアプリを使えるのは、管理者が「アプリのシェア」を選んだ本体1台のみ。子のFacebookアカウントに対してアプリの利用権が与えられるのではない。このため、子アカウントが別の Oculus Quest にサインインしても共有されたアプリは使えない。
管理者は複数のOculus Questに同時にサインインできる。
ただし、同じアプリを複数端末・同アカウントで同時利用はできない
「アプリのシェア」を有効にできる端末は1台まで
子アカウントは自分でアプリを購入できるが、他の子とも親とも共有できない
たとえば二台のQuestを持っている場合、
・Quest 1では管理者としてログインしてアプリAを起動
・Quest 2では「アプリのシェア」を有効にして、子アカウントでログインして同じアプリAを起動
すれば、1度購入したアプリを二人同時に起動してマルチプレーヤーも可能です。
Oculus Quest の「複数アカウントとライブラリのシェア」機能は、すでにテスト機能としてOculus Quest 2向けに提供中です。Facebookはいずれ初代 Oculus にも同じ機能を提供予定。追加できる子アカウント数も含めて、今後もユーザーからフィードバックを受けて改良を続けます。
SOURCE:Oculus blog