Engadget

在宅ワークも当たり前になりつつある昨今ですが、リモート会議はもちろんのこと、以前よりも通話で誰かとしゃべる機会は確実に増えている事と思います。とはいえ両手は開けておきたいので、多くの方はマイク付きイヤホンやヘッドセットなどを使ってお話しされている事でしょう。

イヤホンやヘッドホンの場合、周囲の音がある程度遮断されますので、話に集中できるというメリットがあります。しかし小さいお子さんがいるとか、家事をやりながらお仕事するようなケースでは、周りの音が聞こえないと困るというケースもあるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「OPENCOMM」なら、普通なら当たり前に聞こえる音も聴きつつ、通話音声も同時に聞き取ることができます。なぜならば、このヘッドセットは耳を塞がない「骨伝導」という方法で音を聴くからです。詳しくはググっていただくのが一番ですが、平たく言うならば鼓膜ではなく骨を振動させて音を聴くという方法で、補聴器などでも実績がある聴き方です。

Engadget
骨伝導型ヘッドセット、「OPENCOMM」

OPENCOMMを開発したAfterShokzは、これまで多数の骨伝導スピーカーを製品化しています。これまでの製品は、ジョギング中の安全を確保する、スイミング中に音楽を聴くといったアスリート向けのものが大半でした。

ただ最近は、テレビ音声を聴くといった一般用途向けの製品も展開しており、このOPENCOMMも、音声通話を頻繁に行うかた向けとして開発されたヘッドセットという事になります。10月22日より、国内代理店のフォーカルポイントがGREEN FUNDINGにてクラウドファンディングを開始します。今回は国内販売前のプロトタイプをいち早くお借りすることができました。

税別価格は1万8180円で販売予定ですが、GREEN FUNDINGでは21%OFFなどの割引価格で購入可能です。プロジェクト期間は11月30日23:59までとなっております。

Engadget
10月22日よりクラウドファンディングを開始する「OPENCOMM」

元々筆者は音声通話用として、AfterShokzの「AIR」という製品を使ってきました。音楽再生用のモデルですが、Bluetoothイヤホンによくあるように、音声通話機能も備えています。耳を塞がないので、長時間の通話でも耳が痛くならないというメリットがあるのですが、加えてマイクの音質が良いということで、通話相手から高評価でした。

Engadget
通話で愛用中のAfterShokz「AIR」

それがさらに通話用に進化し、通話用のブームマイクを備えたというわけです。ベースになったのはオーディオ用ハイエンドモデル「AEROPEX」ですが、通話向けに多くの改良ポイントがあります。

Engadget
通話用に特化した「OPENCOMM」
Engadget
左がベースモデルとなった「AEROPEX」

まずマイクですが、ブームの先端に通話用マイク、その少し上に外側に向けて、ノイズキャンセリング用のマイクがあります。ノイズキャンセリングというと、イヤホンの世界では音を聴く際に外部の音を打ち消す機能を指しますが、OPENCOMMでは話声を拾う際に外部の音を打ち消します。したがって、うるさい場所でも声を張らずに通話することができます。

Engadget
ブームの先に2つのマイク

実際に交通量の多い交差点で通話してみましたが、普通にしゃべるような声量で話しても、相手には十分伝わりました。IP55の防塵・防滴性能がありますから、雨に降られた、ほこりっぽいといったタフな現場でも耐えられます。

Engadget
周囲がうるさい場所でも普通の音量で通話できる

装着は耳に引っ掛けてアームを後ろに回すスタイルですので、正面から見るとほとんど装着しているのがわかりません。また帽子を被っても装着には支障ありませんから、制服で帽子がある、ヘルメットが必須といった現場でも使えます。

通話を受けるボタン、ボリュームボタンは色分けされ、わかりやすくなっています。また従来製品よりもボタンが大きく、間を空けて配置されており、作業用の手袋をした状態でもボタン操作がしやすくなっています。

Engadget
改良されたコントロール部(左がAEROPEX、右がOPENCOMM)

バッテリーも大容量になり、通話使用時間は最大16時間。待ち受け時間は最大14日です。また5分の急速充電で、最大2時間の通話ができます。リモート会議5分前に充電してなかったことに気がついても、なんとか間に合います。

Engadget
充電は専用のマグネット式ケーブルで行う
Engadget
ケーブルともども綺麗に保管できるケース付き

通話の聞き取りにも、骨伝導によるメリットが数多くあります。元々音楽再生でもボーカル帯域がよく聞こえる特性なのですが、今回は対象が通話ですので、人の声は明瞭に聴き取れます。周囲の音の上に通話音がプラスされる格好で聞こえますので、うるさい場所にいても大丈夫です。

またボリュームアップ・ダウンボタンを同時に2秒間おすと、ミュートになります。通話中に子供がなにかしでかした的な事件が起きた場合に、この機能は便利です。

ブームマイクは使わない時は後ろに向けて置くことができますので、通話していないときは音楽再生用の骨伝導スピーカーとしても使えます。低音はほとんど出ませんが、周囲の音が全部聞こえる完全フルオープンなイヤホンと思えば納得できるでしょう。

長時間のビデオ会議で耳が痛くなったという方、現場で常時Bluetoothヘットセットを片耳に突っ込んでるが、周囲の音が片方聞こえないと不安という方、通話中も周囲の音に注意が必要な方は、まさにOPENCOMMのターゲットと言えます。

OPENCOMMは現在クラウドファンディング中ですが、12月以降には直販サイトや量販店でも税別価格は1万8180円で販売予定です。