各社が驚安スマホ OPPO Reno3 A をこぞって採用するわけ(石野純也)

3万円台で4眼カメラ・FeliCa・有機EL・防水

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年06月17日, 午後 12:30 in oppo
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OPPO Reno3 A Junya Ishino

OPPO Japanが、SIMフリースマホの「Reno3 A」を発表しました。同社によると、この端末はOPPO躍進の起爆剤になった「Reno A」の後継機という位置づけ。Reno Aは、おサイフケータイに対応しつつ、Snapdragon 710を搭載しながら、3万円台半ばの価格が受け、大ヒットを記録しました。無料サポータープログラムを開始したばかりの楽天モバイルに採用されたのも、記憶に新しいところです。

 OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲6月25日に発売予定のReno3 A

価格は税込みで3万9800円。価格はわずかながら高くなっていますが、ほぼ同一水準です。Reno Aはおサイフケータイ&防水対応で、ミドルレンジの頭を1つ抜けた処理能力の高さが魅力でしたが、カメラはデュアルカメラ止まり。しかも、片方は深度測定用で、実質的にはシングルカメラに近く、広角撮影などを楽しめませんでした。ストレージも、楽天モバイル限定版以外は64GBと少々心もとない容量です。

  OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲日本に特化したモデルとして開発され、人気を集めたReno A。Reno3 Aは、この後継機という位置づけだ

後継機となるReno3 Aは、こうしたReno Aの弱点が強化されています。カメラは4眼になり、内2つは映像を記録するためのもの。メインカメラは4800万画素と画素数も高く、フルのサイズで撮っておけば、後から切り出しても十分なサイズで保存できます。広角撮影にも対応したため、風景などの迫力を表現したいときにも活躍します。なぜかチップセットはSnapdragon 665にバージョンダウンしてしまいましたが、ストレージや128GBへ、バッテリーは4025mAhへと、それぞれ強化されています。

OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲カメラはクアッドカメラに進化。画素数が上がり、広角撮影にも対応する

OPPO Reno3 A Junya Ishino
OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲メインカメラは4800万画素と画素数が高く、後から写真を切り出しても劣化が少ない

Reno Aは、日本市場のために作られた専用モデル。わざわざ1つの市場のために専用の端末を開発していることからも、OPPOの本気が伝わってきます。その技術力や意気込み、コスパのよさが評価され、楽天モバイルのほかにもさまざまなMVNOに採用されました。

後継機となるReno3 Aは、楽天モバイルに加え、MNOではワイモバイルも取り扱いを表明しています。また、10月にMNOに昇格(?)する予定のUQ mobileも、いち早く導入を発表していました。Reno Aの評判の高さを生かし、サブブランドに近い価格帯の楽天モバイルの中での、主力モデルとしての地位を築くことができたといえるでしょう。発売されてみるまで売れ行きがどうなるかは分かりませんが、いち早く日本市場重視を打ち出したOPPOの戦略が当たった結果と見ることができそうです。

OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲ワイモバイルやUQ mobileといったサブブランドの取り扱いが増え、販路が一気に拡大した

一方で、OPPOは当初から「Find X」をはじめとするハイエンドモデルの投入にも注力してきました。昨年末に発表された2020年以降の取り組みという名の“公約”にも、「技術の粋を集めた、ハイエンドモデルの発売」が掲げられています。実際、auからはFind Xの後継機にあたる「Find X2 Pro」が発売される予定で、ミドルレンジモデルに止まらない活躍を見せています。

                               OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲ハイエンドモデルの投入も、2019年末に予告していた

ただし、ハイエンドモデルに関しては、グローバルモデルに仕様が近く、おサイフケータイなどを搭載したモデルは、あくまで日本市場に特化した端末としてラインが分かれています。ソフトバンクから発売予定の「Reno3 5G」は、例外的な存在と捉えることができるかもしれません。

OPPO Reno3 A Junya Ishino

▲ハイエンドモデルのFind X2 Proは、au専売になった

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▲ソフトバンクも独占端末として、Reno3 5Gを取り扱う予定

auやソフトバンクといった大手キャリアの採用が増え、市場の住み分けも徐々に進んでいることがうかがえます。ハイエンドモデルのFind X2 Proはauのみ、5G対応のミドルレンジモデルとなるReno3 5Gはソフトバンクのみで、SIMフリーモデルとして発売される気配は今のところありません。

昨年10月の電気通信事業法改正以降、ハイエンドモデルの売れ行きに急ブレーキがかかったといわれていますが、それでもやはり、高価格帯の端末の販売は、大手キャリアが得意とするところ。よりスペックの高い端末はキャリアモデルとして納入しつつ、自らが販売するのは、サブブランドやMVNOでの利用が多いミドルレンジモデルといった形で、販路を明確に分けている印象があります。

キャリアにとっても、OPPOの存在感はにわかに大きくなっていることがうかがえます。同じ中国に拠点を構えるファーウェイがGMS(Google Mobile Service)を搭載できなくなった結果、端末の採用に二の足を踏まざるをえなくなっているからです。事実、「P20 Pro」「P30 Pro」と立て続けにファーウェイのフラッグシップモデルを販売してきたドコモは、「P40 Pro 5G」の取り扱いを見送っています。liteシリーズを採用してきたauやソフトバンク(ワイモバイル含む)も、ファーウェイの端末はラインナップから消えています。

OPPOの技術力を見せることができるハイエンドモデルはキャリアモデルとして販売し、評判を高めつつ、よりボリュームの出そうな日本市場に特化させたSIMフリーモデルは自社販路やサブブランド、MVNOに集中展開することで、販売効率も最大化できるでしょう。日本市場参入当初から、キャリア市場への進出を掲げていたOPPOですが、SIMフリー市場との両輪がようやくうまく回り始めてきたことがうかがえます。


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