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小惑星ベンヌのサンプル取得を成功させたNASAの小惑星探査機OSIRIS-RExでしたが、サンプルが取れすぎたせいなのか、サンプル取得機構(TAGSAM)のコレクターヘッドの蓋がきっちり閉まらず、せっかくのサンプルが漏れ出ていることが判明していました。

NASAの管制チームはサンプル漏れを止めるため、ケースを地上に投下する際に用いるサンプルリターンケース(SRC)に予定より早くコレクターヘッドを格納することを決定しました。記事執筆時点でOSIRIS-RExは地球から3億3000万km以上離れており、コマンドの送信だけで約18分もの時間がかかります。管制チームは24時間体制でTAGSAMの操作と位置合わせを行い、2日間という時間をかけてコレクターヘッドのSRCへの格納を実施、ようやくそれを完了しました。

当初は11月中旬に実施される予定だったこの処理の間にも、わずかにサンプルの漏れがありました。それでもNASAのチームは格納されたヘッドにまだまだ大量のサンプルが残っていると考えています。現在、ヘッドを格納したSRCはその蓋をきっちりと閉じ、内部からロックも行われたとのことで、今後OSIRIS-RExが地球へ戻り、SRCが地上投下されるまでは、内部のものが漏れる心配はありません。

OSIRIS-RExの主任研究者であるDante Lauretta氏は「これであとは地球へ戻ったときにサンプルを受け取り、そのカプセルを開けることを楽しみにしています」と述べています。

OSIRIS-RExは今後2021年3月に地球への帰還を開始し、2023年9月24日にSRCを地上へ投下する予定です。60g取れれば上出来だとされたサンプルがはたしてどれほど取れているのかが気になるところ、3年後が楽しみです。

source:NASA