30WのUSB-C含め8端子、総合72W。注目のUSB ACアダプタがオウルテックから

全ポート併用時でも出力低下はわずかです

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年07月30日, 午前 11:40 in usb ac adapter
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OWL-APD72C1A7

昨今注目すべき新製品が続くUSB ACアダプタ(USB充電器)。とくにGaN(窒化ガリウム)素材をベースとしたパワー半導体による小型化、そしてUSB Type-CとUSB PDの本格的な普及に関しては目を見張るものがあり、ここ半年で売れ筋製品のトレンドが一変した様相さえあります。

そんな中で目立った新製品が少なかったのが、ヘビーユーザーから自宅用に支持を受ける、多ポートタイプの製品。

ジャンルとしては当然売れ筋の一つですが、小型化はともかくとしても、Type-Cを含めた多ポートタイプはもう少しあっても良さそうなものでは……と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな昨今、スマートフォンやPCの周辺機器を手がけるオウルテックが、USB PD+PPS(Programmable Power Supply)仕様に対応し、さらに7ポートものUSB Type-Aを備えた、「1C7A」な8ポート版ACアダプタ『OWL-APD72C1A7』を発売しました。

本体カラーはブラックとホワイトの2色。価格はオープンですが、同社Web直販やヨドバシカメラ系列では6980円(税込、ヨドバシは10%ポイント還元)にて販売中です。


OWL-APD72C1A7
▲外箱はブリスタータイプ。オウルテックらしく、最大出力などの仕様が目立つ表記となっています

多ポートタイプといえば気になる出力ですが、トータルでは72Wにもなります。ただしType-C側は最大30Wと、昨今の観点では控えめ。とはいえ、スマートフォン用としては現状でも十二分な水準です。

ポイントとなるのは、USB Type-A側の最大電力が42W(5V/8.4A)となっている点、そして全部の端子を使っている場合でもType-C側の出力は落ちないという点です。

裏を返せば、Type-A側の融通は今ひとつ(全ポートに均等出力した場合、理論上では5V/1.2Aまで落ちる)という点でもありますが、本製品のコンセプトからして、Type-C優先というロジックは好ましいところでしょう。

また、昨今のUSB PD対応ACアダプタのノリで見ると目立ちませんが、そもそも最大72W出力という点自体、対応する製品は多くはありません。その時点で“刺さるユーザーには深々と刺さる”性格のモデルです。

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▲こちらはブラックモデル。本体は96mm角ですが、見ての通り端子間の空きはほぼありません

本体サイズ(寝かせた場合)は、約96×96×27.7mm。約10cm角と聞くと大柄にも思えますが、びっしりと密接した端子を見ていると、一瞬でこの大きさに対する説得力が出ます。

一方で重量は約230gと、端子数の割にはあまり重くない印象。

なお付属品として、縦置き用のスタンドも付属。また電源プラグはいわゆるメガネ型で、1.5m長のケーブルが付属します。


OWL-APD72C1A7

さて、本モデルのもう一つの特徴が、Type-C端子側がUSB PDに加えてPPS(プログラマブル・パワー・サプライ)仕様にも対応している点。

PPSとは、USB PDのみに対応した製品に比べて「さらに機器に優しく、急速に、なおかつ発熱が少ない」充電を実現できる仕様。具体的には、出力の電圧と電流を100mV・50mAのステップでリアルタイムに変更できるというものです。

有効にするためにはACアダプタに加えて充電対象機器、そしてケーブルも対応が必要。そのため敷居は高いものの、充電時間を短くでき、さらにエネルギー使用効率も上げられるという大きなメリットを持ちます。

PPSはこうしたメリットに加え、USBーIF(USBの仕様を策定する団体)純正の仕様である点、そして非対応の環境でもUSB PD 3.0対応機器として使える点(つまり基本的に対応によるデメリットがありません)から、将来的な普及は期待されています。

……ですが、現状では採用機器はまだ少数。そのため「今対応機器を選んでおけば、将来買い換えの必要性を減らせる」という位置づけの仕様となっています。

参考記事:

次世代仕様PPS対応。65W超小型USB-C充電器が税込3280円で、磁気研究所が発売

モバイルバッテリーなのにPPS対応。Note10+も最速充電可能な「PowerPie」発売

OWL-APD72C1A7

具体的な出力は、Type-C側が5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A(USB PD 3.0)、PPSは2モードあり、1つ目が3.3-11V/最大3A、2つ目が3.3-16V/最大2A。

Type-A側は、1ポートあたり5V/最大2.4A(7ポート合計で8.4A)です。


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▲こちらはホワイトモデル。良い意味で主張が薄く、他と合わせやすいタイプの白です

このように本モデルは、“30WのPPS対応USB PD対応ACアダプタに、7ポートのType-A ACアダプタを合体させた”かのような味付けの製品となっています。

昨今ではそもそも、一般ユーザー向けではここまでポート数の多いUSB ACアダプタの新製品が少なかった点に加えて、全ポートを使っている状態でもType-C側はきっちりと30W出力できる点など、ヘビーユーザーにとっては頼りになる仕様となっている点は、購入対象となるユーザー(ガジェ廃?)にとっては嬉しいところでしょう。

価格的には当然高価となりますが、必要とするユーザーにとっては「こんな一品を待っていた」と喝采したくなる製品と呼べそうです。

Source:オウルテック 製品ページ

 
 

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