Parallels
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Mac上でWindowsを動かす仮想化アプリ会社Parallelsは、M1チップ搭載Mac向けにParallels Desktop 16のテクニカルプレビュー2を公開しました。昨年(2020年)末に最初のバージョンが公開されてから約2ヶ月ぶりの更新であり、仮想マシンの中断とサポートが追加されて安定性が向上したと謳われています。

Parallels Desktopシリーズはインテル製チップ搭載Mac上でWindowsを動かせるアプリとして親しまれてきましたが、アーキテクチャが異なるM1 Macではそのままでは動作しません。しかもmacOS Big Surの導入に伴い、これまで基礎としてきたサードパーティのカーネル拡張機能のサポートも打ち切られてインテル版Mac向けでさえ危機に立たされていましたが、そちらは乗り越えていました

そしてM1 Mac向けには昨年(2020年)末に初のテクニカルプレビューを公開。Arm版Windows 10は動くようになったものの数々の制限があり、実用までの課題は山積みでした。

さて今回のテクニカルプレビュー2( Parallels Desktop 16 for M1 Mac Technical Preview 2)では、より良いユーザー体験のために新機能や様々な改良が導入されています。

この中でも特筆すべきは「仮想マシンの中断と再開」のサポート追加でしょう。従来のParallelsアプリは実行中の仮想マシンを「中断」でスナップショットに保存し、それを読み込んで「再開」でき、必要なときだけWindowsを呼び出せた(必要ない場合はMacへの負荷を下げられる)わけですが、そんな便利機能が再び使えるようになりました。

現状で実行できるArm Windows 10は、Windows ARM 64 Insider Previewにて配布されているプレビュー版に過ぎません。記事執筆時点では個人ユーザーが購入できる製品版Arm Windowsはなく、マイクロソフトも「OEMのにみライセンス販売」という方針を変えるかどうか明らかにしていません。ただし、Parallelsと正式に協力しているらしき素振りは確認されています。

今なおM1向けParallelsアプリにはいくつかの制限があり、Intel x86ベースのOS(インテルチップ向けWindows 10含む)を仮想マシンにインストールまたは起動もできず、Arm32アプリケーションも動作しません。

とはいえArm版Windows 10ではx64アプリが動作可能となり、使えるアプリの幅は着実に広がっています。興味のあるM1 Macユーザーは、Parallelsのテクニカルプレビュープログラムに参加するといいかもしれません(現在の正式リリース版Parallels Desktop 16はM1 Macで実行不可)。

Source:Parallels

via:MacRumors