Parallels
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米Parallelsは、Appleシリコン「M1」チップ搭載Macと互換性ある仮想化ソフトウェアの新バージョン開発に積極的に取り組んでいることを明らかにしました。

同社は10日(米現地時間)、「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」なるブログ記事を公開。その中でアップルM1チップがMacにもたらす「パフォーマンス、電力効率や仮想化機能を見られたことに興奮している」と称賛する一方で、同社の仮想化ソフトウェアの現行バージョン(「Parallels Desktop 16 for Mac」)では仮想マシンは実行できないとも述べています。

とはいえ、M1チップ搭載Mac向け新バージョンは、6月の開発者会議WWDCでAppleシリコンが発表されて以降に大きな進歩を遂げたとのこと。すなわちユニバーサルバイナリ(インテル版とAppleシリコン版、両方のバイナリを含む)に切り替え、仮想化コードを最適化。その上でM1版のMacBook Air、Mac miniおよび13インチMacBook Pro向けの新アプリを「試すことを熱望している」との意向も表明しています。

さらにマイクロソフトが「Arm版Windows 10でx64アプリのサポートをまもなく追加する」と発表したことにつき、驚いているとも表明。ことさらに意外性を強調しているのは、同社がMSと無関係に開発を進めていることを示唆しているのかもしれません。

今回のブログ記事では、具体的に「AppleシリコンMac上でWindows 10の仮想マシンが動く」と予告されたわけではありませんが、ParallelsはmacOS Big Surにてサードパーティのカーネル拡張サポートが打ち切られた後も、仮想化ソフトを一から作り直して正式サポートにこぎ着けたという実績があります

もしもParallelsが技術的な問題をクリアしたとしても、Mac上でWindows 10仮想マシンを動かすためには一般ユーザーがMSからライセンスを取得する必要があります。それがArm版Windows 10であれば、MSが「OEMにのみライセンスする」との従来のポリシーを転換することが不可欠ですが、同社はなんとも含みを持たせた回答をしていました

もしくはParallelsはArm版ではなく、インテル版Windows 10を動かすことを検討しているのか。Appleシリコン版MacのRosetta 2ではx86_64の仮想マシンアプリは動作しないと明記されており、技術的に大きな困難が立ちはだかることになりそうですが、そちらも期待したいところです。

Source:Parallels

Via:AppleInsider