Parallels
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macOS上で様々なOSを仮想化して動かせるアプリParallelsは、いくつかの新機能を追加した新バージョン「Parallels Desktop 17 for Mac」をリリースしました。今回のバージョンアップではmacOS MontereyおよびWindows 11に対応(正式リリース時)したほか、AppleシリコンMac上の仮想マシン上でmacOS Monterey(現状ではベータ版)を実行でき、Windows 11用には仮想TPMチップも用意されたと謳われています。

すでに前バージョンのParallels Desktop 16.5でもInsider PreviewのArm版Windows 10(Windows 10 on Arm Insider Preview)やArmベースのLinuxを実行可能でしたが、最新版では次期Windows 11およびmacOS Montereyにも正式対応し、より踏み込んだかっこうです。

これらmacOS MontereyとWindows 11は「ホストとしてもゲストとしても」対応しているとのこと。すなわち仕事のために次期macOS Montereyをテストする必要があるが、完全に移行するわけにはいかない場合、仮想マシン上で実行できるというわけです。この機能につきParallelsは「アップルと緊密に協力して、macOS Monterey を仮想マシンで実行する際の操作性を最適化しました」と述べています。

ほか、新機能および改良点は次の通りとされています。

パフォーマンスの向上

  • Windows、Linux、macOS全般でレジュームが38% 速くなり、OpenGL のパフォーマンスが最大6 倍に。AppleシリコンMacではWindows 10 の起動時間、ディスクパフォーマンスの向上、DirectX11 サポートの強化により、パフォーマンスが20% 以上向上しています

AppleシリコンMac向けの新機能

  • 仮想TPMチップ(Windows 11のインストールに必須)

  • 仮想Windows 10ではMac本体のバッテリー状態を認識し、残量が少なくなったときに節約が可能に

自動リソースマネージャ

  • 仮想マシンの課題の1つは、限りあるリソースをどのように割り当てるかということ。自動リソースマネージャは、各仮想マシンに最適なハードウェアリソースの量を評価して推奨します

MacとWindows の間でコンテンツをドラッグ&ドロップ

  • WindowsアプリとmacOS Montereyのクイックノートなどの間で、任意のテキストや画像をドロップが可能となりました

Parallelsは「Macを再起動せずにWindowsアプリを使用」のための定番アプリですが、ついにWindows 11に公式に対応。しかし「正式リリース時」とあるとおり、記事執筆時点ではAppleシリコンMacで動作するArm版Windows 11(少なくともInsider Preview版はParallelsで動作)をOEMだけではなく、一般ユーザーが単品で購入できるかどうかは明らかにされていません。

マイクロソフトはArm版Windows 10については「OEMにのみライセンスしています」と回答していましたが、Arm版Windows 11はユーザー向けに販売されるのか。今後の展開を見守りたいところです。

Source:Parallels(1),(2)