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NASAの火星探査ローバーPerseverance(パーサヴィアランス)が、火星の大気圏に突入、無事赤い大地に着陸しました。その地点における最初の画像をNASAの管制室に送信してきています。当初Mars 2020 Roverと呼ばれていた探査ロボットは、今後数年間の旅程のなかでは、かつて生命が存在した可能性が高いとされる赤い惑星のジェゼロクレーター内の探査などを行います。

Perseveranceには用途に応じて19台のカメラが搭載されており、そのうちのひとつから最初の画像が送られてきました。モノクロではあるものの、荒涼とした岩と砂、そして遠くに見える地平線を映し出しています。

NASAは、その巨大なクレーターの中でかつて古代の火星にいたかもしれない微生物の証拠を探し当てたいと考えています。そのため、可視光カメラや紫外線カメラなどで機器を使って可能性の高そうな場所を探し、ドリルで地面を掘り、生物の痕跡を内包することが多い岩石や土壌のサンプルを採取します。ある程度集めたサンプルは、パッキングしてその場に残し、後から来るNASAとESAの共同プロジェクトによって別の回収ローバーがそれらを集め、回収機が2026年に地球に戻る予定です。

ジェゼロクレーターはNASAが計画した中でも最も着陸が難しいとされる地点でした。時速約1万9000kmで火星の大気圏に突入した着陸カプセルは約7分の間にパラシュートを使って減速、地表に近づくとさらに6つのスラスターを逆噴射して最終的に時速約3kmまで速度を落としました。そして地上約20mの位置からはスラスターで浮上したまま、「Skycrane」と呼ばれる操作で着陸機下面のPerseveranceをワイヤーで地面へと吊り下ろしました。火星と地球との通信には大きなラグがあるため、この着陸シーケンスは着陸機が単体でこなす必要がありましたが、結果は問題もなく成功したようです。

約35億年前には川の三角州だったと考えられているクレーター内部は、化石化した微生物の痕跡などがまるで鉱脈のように存在するのではないかと期待されています。

なお、今月は火星への探査機が相次いで到着しており、先週にはアラブ首長国連邦(UAE)のHope探査機と、中国の天問1号探査機が到着し、火星軌道に入ったことが伝えられました。

ちなみに、記事執筆時点でGoogleで「NASA Perseverance」で検索をすると、火星への着陸成功を祝ってか、花火がブラウザー上に表示されます。

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Source:NASA