マイクロソフト、iOS向けxCloudは提供できると「確信」。アップルとの対立は金銭ではなく哲学

「1本ずつDL」は避けて欲しい

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年09月23日, 午前 11:50 in Microsoft
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Getty Images

米マイクロソフトのXbox事業トップであるフィル・スペンサー氏が、同社のストリーミングゲームサービスxCloudを最終的にはiOS向けに提供できると「確信」していると発言しました。

MSはxCloudを9月15日から、世界22カ国で提供を開始しました。しかしサービス開始時にはAndroid端末向けに限られ、iPhoneやiPadでは利用できません。その時点では、アップルのApp Storeガイドラインの制約によることが明かされていました

その後アップルは審査ガイドラインを改訂し、xCloudやGoogleのStadiaを含むストリーミングゲームサービスを理論上は可能としました。しかし条件は「個別のゲームごとに(ストリーミング用クライアントの)アプリをApp Storeでダウンロードさせること」「1本ずつ、アップデートごとにApp Storeの審査を通すこと」といったもの。

すなわちxCloudが対応する150本以上(Xbox Game Pass配信タイトル数)すべてに個別のアプリを用意させて審査を課すということで現実的とは言えず、ユーザーにとっても「遊びたいゲームの数だけダウンロードとホーム画面へのアイコン追加」が強いられることを意味します。MSはこれに対してユーザーエクスペリエンスを損ねるとして反発を表明していました

アップルとMSの交渉は明らかに行き詰まっていますが、スペンサー氏は米CNBCの取材(本題はベセスダ親会社ZeniMaxの買収)に対して両社がいくつかの段階を経て意見の違いを解消できると「確信」していると発言。「今日、30億人以上の人々がビデオゲームをプレイしており、その多くはスマートフォンで遊んでいます。我々はiPhoneを含むすべてのスマートフォンにGame Passを導入することを約束します。我々は交渉を続け、何らかの解決策が得られると信じています」として信念をもって粘り強く進める決意を語っています。

さらに両社が対立している理由のありかをきかれると、それは金銭的なものではなく、むしろ哲学的なものだと回答。「我々の最大の問題は、他のプラットフォーム向けに構築されている方法では、クラウドゲームストリーミングアプリが(App Storeでは)許可されないということです。私たちにとっては、ゲーマーが自分のデバイスで好きなクリエイターのコンテンツにアクセスできるようにすることが重要なのです」とのこと。

が、両社の対立はアップル側が「個別のゲームごとにダウンロードさせる」「アプリ内でのDLCやアイテム課金、サブスクリプション料金にはApp Storeのin-App-Purchaseを用いさせる(手数料30%のアップル税を課す)」を求めるという、ユーザエクスペリエンスに直結した「方法」をめぐる問題のはず。どうやって歩み寄るか、折衷案にたどり着くかの手がかりには言及されていませんが、スペンサー氏の「確信」を信頼して朗報を待ちたいところです。

Source:CNBC(YouTube)

Via:Gamasutra


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