Pixel 5a

Googleが新たな廉価スマートフォン、Pixel 5aを発表しました。2020年に発売されたPixel 4a、4a(5G)に続き、今度はPixel 5の廉価モデルとなります。といっても、Pixel 4a(5G)自体が、Pixel 5の廉価版的な仕様だっただけに、Pixel 5aでは何が変わったのかが気になるところです。

そんなPixel 5aの実機をお借りしたので、実際に何が違うのか簡単に確認してみました。

Google Pixel 5a(5G)発表、税込5万1700円。その実力をさっそく検証(石野純也)

Pixel 5a

ハード仕様はPixel 4a(5G)とほぼ共通

いきなり結論を書きますが、Pixel 5aは、Pixel 4a(5G)のさらに廉価版的な位置付けのようです。何をもって廉価版と呼ぶかは難しいところですが、基本的なハードウェア仕様はPixel 4a(5G)とほぼ同等。これはPixel 5と同等ということでもあります。

Pixel 5a
▲Pixel 4a(5G)(左)とPixel 5a

画面サイズは、比較した3機種の中ではもっとも大きく6.34インチ。解像度はちょっとだけ大きく2400 x 1080です。なお、画面の表示は、単体で見ている分には気になりませんが、並べてみるとPixel 5aはかなり赤みが強い印象です。これは個体差があるのかもしれません。なお、Pixel 4a(5G)と同じく、Pixel 5のスムーズディスプレイには非対応です。

Pixel 5a
▲左からPixel 4a(5G)、Pixel 5a、Pixel 5

筐体素材は、プレミアム金属製ユニボディということになっていますが、触った感じはPixel 4a(5G)と同じソフトタッチ ポリカーボネートと同じ感じです。側面、電源ボタンのデザインが若干変わっている程度で、ぱっと見での区別は難しいです。カメラ部を見ると違いが分かるのですが、それは後述。

Pixel 5a
▲左からPixel 4a(5G)、Pixel 5a、Pixel 5。なお、Pixel 5aのFeliCaアンテナは、中央やや右よりに配置されています

厚みがPixel 5の8.0mm、Pixel 4a(5G)の8.2mmに対してPixel 5aでは8.9mm(実測値)とやや厚めになりました。重さも176.3g(実測)と重くなっています。これはバッテリー容量が3880mAhから4680mAhに増量されたためでしょう。そのバッテリーは18W急速充電に対応するものの、ワイヤレス充電には非対応となります。

Pixel 5a

このほか、本体上部に3.5mmジャックも備えるのは、Pixel 4a(5G)と同じです。

もう1つ、Pixel 4a(5G)との大きな違いとしては、廉価版のaシリーズでは初めて、IP67の防水防塵対応となりました。これで、お風呂やプールなどでも安心して使えそうです。

スペクトル・フリッカーセンサーは非搭載

SoCはSnapdragon 765 5GでRAM6GB、ストレージ128GBといったところは、Pixel 4a(5G)から変化はありません。しかし、大きく(といって良いのかわかりませんが)変わったのがカメラ部の仕様です。

Pixel 5a
▲下がPixel 4a(5G)、上がPixel 5a。Pixel 5aはセンサーがありません

カメラの仕様と言っても、レンズやセンサーは12.2 MPのメインカメラに16MPの超広角という構成で、これ自体はPixel 5、Pixel 4a(5G)と共通です。違っているのは、この両機種には搭載されていた「スペクトル センサー」と「フリッカー センサー」が非搭載になったこと。もう一つ、これはPixel 4a(5G)と共通ですが、背面マイクが非搭載で、Pixel 5で使える動画撮影時の音声ズームには非対応なことです。

Pixel 5a
▲Pixel 5のカメラ部。Pixel 5にある背面マイクとセンサーが、Pixel 5aでは非搭載

「スペクトル センサー」と「フリッカー センサー」は、Pixel 5と4a(5G)の四角いカメラ部の下部、2つのレンズの間にあるもので、ホワイトバランスの調整やフリッカー検出などの機能を担うものです。このため、明るい屋外撮影などでは違いは判らないですが、屋内の照明状況によっては違いが出てくるかもしれません。といっても、筆者が試している範囲では、違いが判りませんでしたが。

Pixel 5a

Pixel 5a

機能を絞ってより安価な端末に

正直なところ、仕様もデザインも変わってはおらず、Pixel 5aをリリースする意味があるのかという疑問もあります。ただ、好意的に捉えるなら、廉価版としてのPixel 4a(5G)は、あえて手を加える必要がない程度には完成度が高かったということなのかもしれません。

その上で年1回のモデルチェンジのために、需要が少ない機能(スペクトルセンサー・フリッカーセンサー、音声ズーム)を削り、需要が高いバッテリーを増量。さらに価格を下げたのがPixel 5aということなるのでしょう。

あえてPixel 4a(5G)やPixel 5から買い替えるメリットはありませんが、手ごろな価格のハイミドルな5G端末としては、良い選択肢となりそうです。