Pixel 6

10月28日に発売となるPixel 6とPixel 6 Pro。仕様に若干の違いがあり、どちらを購入するか迷っている人もいるのではないかと思います。筆者はというと、公式サイトで仕様を見比べつつ、発表直後はPixel 6 Proにしようかと思っていたのですが、レビュー機に触れてみた結果、最終的にはPixel 6を注文しました。

Pixel 6
▲Pixel 6

すでにPixel 6、Pixel 6 Proや搭載されている新機能については様々なレビューが出ているのでそちらに譲るとして、本記事では、仕様表ではわかりにくいPixel 6とPixel 6 Proの違いを確認しつつ、筆者がPixel 6を選んだ理由を紹介したいと思います。なお、内容的に極めて主観にまみれていることは最初に断っておきます。

数値以上に大きく異なる2台の見た目

Pixel 6はディスプレイサイズが6.4インチ(2340 x 1080)、Pixel 6 Proは6.7インチ(3210 x 1440)で一回り違います。ただ、Pixel 6はベゼルがやや太く、Pixel 6 Proは側面が湾曲したエッジディスプレイを採用していることもあり、端末自体のフットプリントの違いはそれほど大きくありません。とくに横幅はPixel 6が74.8mm、Pixel 6 Proは75.9mmと0.9mmの違いに留まります。

Pixel 6
▲左:Pixel 6、右:Pixel 6 Pro

ただ、このエッジディスプレイのためか、見た目から受ける印象はかなり異なります。とくにPixel 6 Proは、正面からではベゼルが細いという印象しかありませんが、実物をみるとGalaxyシリーズのような雰囲気もあります。

Pixel 6 Pro
▲Pixel 6 Pro

ちょうど、Galaxy S21 Ultraがエッジディスプレイ、Galaxy S21がフラットディスプレイなのと同じ構成です。エッジディスプレイのほうが高級感を演出できるという考えがあるのかもしれません。

Pixel 6
▲ハイエンドモデルに多いエッジディスプレイ。個人的には好きではありません

この見た目の雰囲気の違いが、Pixel 6を選ぶ大きな決め手となりました。正直、Pixel 6 ProはこれまでのPixelらしさがないと感じます。Pixelらしさとは何かと問われると、返答に困ってしまいますが……。

ちなみに、ディスプレイサイズはPixel 6 Proのほうが大きいですが、アスペクト比はPixel 6が20:9、Pixel 6 Proは19.5:9なので、ブラウザでのデフォルト表示はPixel 6のほうがごく僅かですが、一度に表示できる情報量は多くなります。

Pixel 6
▲標準設定では、Pixel 6(右)のほうが情報量がわずかに多い(1行くらい)

重さについてもPixel 6が207g、Pixel 6 Proが210gとほとんど変わらず、両端末を手に取ってみても、持ちやすさなどの違いは感じません。Pixel 5をメイン端末として使っている筆者からすると、どちらの端末も大きく重いという印象です。

Pixel 6
▲左からPixel 6、Pixel 5、Pixel 6 Pro

もちろん、Pixel 6 Proのディスプレイは最大120Hz駆動に対応しており、スマートフォンでゲームをプレイする人なら、大きな魅力でしょう。ただそれ以外では、2台並べて比較でもしない限り、120Hzと90Hzの違いを感じることはそうそうないと思います。

望遠カメラは必要か?

Pixel 6とPixel 6 Proの仕様上の違いとしてサイズ以外で目立つのが背面カメラです。Pixel 6は5000万画素の広角カメラに1200万画素の超広角というデュアル仕様。Pixel 6 Proはこれに加えて4800万画素の望遠(光学4倍)を備えます。

Pixel 6
▲Pixel 6 Proのみ望遠を搭載

この望遠が必要か否かがPixel 6にするか、Pixel 6 Proにするかの1つのポイントになります。

筆者の場合、Pixel 5をここ1年ほど使ってきて、望遠の必要性は感じなかったので、迷わずPixel 6を選べました。ちなみにPixel 6に望遠はありませんが、Pixelでおなじみの超解像ズームが使えるので、最大7倍までは撮影可能です(Pixel 6 Proは最大20倍)。

Pixel 6 Pro
▲Pixel 6 Proで等倍撮影。このカメラの写りはPixel 6も同じ
Pixel 6 Pro
▲Pixel 6 Proの望遠(光学4倍)撮影
Pixel 6
▲Pixel 6のデジタル4倍ズームで撮影。拡大すると粗さが目立ちますが、十分な解像感という気がします

いざ望遠が必要になった場合でも7倍まで撮れればなんとかなると思います。

Pixel 6
▲Pixel 6のデジタル7倍ズーム。さすがに粗いですが、SNS用途であればなんとか。

Pixel 6 Pro
▲Pixel 6 Proの20倍ズーム(Exif上は、光学4倍 x デジタル4.7倍ズーム)。解像感を保っており、粗さも感じません

そのほか、通常撮影のサンプルも載せておきます。

Pixel 6
▲Pixel 6で撮影

Pixel 6 Pro
▲Pixel 6 Proで撮影

Pixel 6
▲Pixel 6、デジタル2倍ズーム

なお、前面カメラの仕様は両端末で異なっており、Pixel 6は800万画素(f/2.0 広角84°)、Pixel 6 Proは1110万画素(f/2.2 超広角94°)です。ちなみに前面カメラによる撮影倍率は、Pixel 6は1倍と1.4倍、Pixel 6 Proは0.7倍と1倍でした。

MOFTを使ってもPixel 6はギリギリFeliCaが使える

日本向けのPixel 6とPixel 6 Proは、FeliCaを搭載しています。PixelはFeliCaマークがないのでセンサー位置がぱっと見でわからないのですが、付属のマニュアルによると、両機種ともカメラとGマークの間、ややカメラよりの部分に搭載されているようです。

Pixel 6

ただ、背面を比べてみると、Pixel 6とPixel 6 Proではカメラの配置が微妙に異なります。Pixel 6 Proのほうが長さがあるのでカメラ位置が上にずれているのかと思いきや下にずれています。

Pixel 6
▲背面を比べるとカメラ位置に若干差があるのがわかります

このためなのか、Pixel 6では下端ギリギリにスマホスタンドのMOFTを貼り付けるとFeliCaが反応しますが、Pixel 6 Proでは反応しませんでした。こちらに関しては、改札や店頭で試したわけではなく、残高読み取りアプリを利用した結果となります。また、貼り付け位置の誤差もあるのであくまで参考程度ですが、スマホスタンドの自由度は、Pixel 6のほうが高いのかもしれません。

Pixel 6
▲Pixel 6は、MOFTスタンドをこの位置に貼り付けてもFeliCaが利用できました(あくまでも参考程度。動作を保証するものではありません)

ちなみに、MagSafe対応のMOFT O Snapは、Gマークを中心としてどちらでも利用できました。また、MagSafeによる充電も行えます(5W充電となりますが)。

Pixel 6
▲MagSafe充電器(下)やMagSafe対応のMOFT O Snapも利用可能でした

ベンチマーク結果はどちらも良好

Pixel 6、Pixel 6 Proともに、SoCはGoogle独自のTensorを搭載します。ただ、RAMが8GBと12GBで差があるためか、AnTuTuベンチマークでは若干の差が付きました。とはいえ、誤差の範囲でしょうか。

Pixel 6
▲AnTuTuの結果

ランキングで見てみると、Snapdragon 888 5Gには劣るものの、十分にハイエンドな性能と言って良さそうです。

Pixel 6
▲GeekBench 5

Pixel 6
▲3Dmark Wild Life

サイズよりもエッジディスプレイを許容できるかどうか。あとは価格

ここまでPixel 6とPixel 6 Proの細かな違いを確認してみました。サイズ自体に大きな違いはないので、結局のところ、エッジディスプレイを許容できるかどうか、望遠が必要かどうかでおのずと答えが見えてくるはずです。あとは価格。Pixel 6が7万4800円から、Pixel 6 Proが11万6600円からと実に4万1800円の差があります。

Pixel 6とPixel 6 Proのディスプレイ、カメラ、メモリの差に4万円の価値を見いだせるかどうか、大いに悩ましいところです。