Google Pixelカメラの立役者Marc LevoyをAdobeが獲得。「ユニバーサルカメラアプリ」開発へ

いっそ物理カメラ作っては?

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2020年07月22日, 午後 02:30 in Camera
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Marc Levoy
Engadget Japan

Google Pixel のカメラで世間を驚かせたソフトウェアエンジニアMarc Levoy氏が、Google退社後にAdobe へ移籍していたことが分かりました。

Levoy氏は星まで撮れる暗所撮影機能 Night Sightや高精度なポートレートモードなど、ソフトウェアの力で高度なカメラ技術を実現した Pixel カメラ開発の立役者。

今年3月にGoogle を退社したことが分かっていましたが、今後は Adobe に移籍し、Photoshop カメラや AI の Adobe Sensei などの研究開発に携わることになります。

Google Pixel といえば、Pixel 3の発表会で唐突に iPhone XSとの比較写真を掲げて圧勝を宣言した暗所撮影機能 Night Sightや、単眼カメラでありながら奥行き認識の精度で他社を圧倒した ポートレートモード など、カメラ性能が大きな売りの製品。

特に Pixel 3は他社がデュアルカメラやトリプルカメラ、望遠やレンズの明るさでカメラ性能をアピールしていた時期に、カタログスペックでは前世代の Pixel 2と変わりばえのしない単眼カメラ、同じ画素数やF値のままで、特筆すべきことのない格下、スペックが劣る分をソフトでごまかすといった認識さえされていました。

しかし実際に撮影した写真が出回るようになると、他社との比較で一気に「カメラが強いスマホ」の筆頭候補入りしたのはご存知のとおり。撮影後にレタッチ的にいじる「ソフト補正」から、撮影時に各種のセンサデータに対し機械学習など高度な演算を施すことで、従来は捉えられなかった画像をも取り出す「コンピュテーショナル フォトグラフィ」の重要性を強く印象づけました。

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Marc Levoy 氏は、スタンフォード大学時代からこのコンピュテーショナル フォトグラフィの第一人者。Google 時代にはPixel のカメラ技術解説を書くこともあり、チームを率いる責任者として謝辞でもよく名前が確認できます。

Adobe は Levoy 氏について「ユニバーサルなカメラのアプリのコンセプトを中心とする、コンピュテーショナル フォトグラフィおよび先進的プロダクトに集中した新たな全社的イニシアチブ」を率いる立場になると説明しています。

この「ユニバーサルなカメラアプリのコンセプト」が具体的にどのような製品になるのかは不明。Adobeはすでに「Photoshopカメラ」アプリをリリースしているほか、モバイル版の Lightroom にはカメラ機能も内蔵しています。

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Googleを退社したことで、Pixelのようにハードウェアとソフトウェアを一体化したアプローチが採りづらくなるのはやや懸念ですが、逆にいえば Pixel 以外の、あるいは Pixel 以上の光学系やセンサを備えたスマホでも、Adobeのカメラアプリを使うことでさらに発展したコンピュテーショナル フォトグラフィ技術の恩恵を受けられるようになるかもしれません。

 
 

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