PixelJunk Eden 2 Q-Games
Q-Games

ニンテンドースイッチ『PixelJunk Eden 2』のファーストインプレッションとミニガイドをお伝えします。

PixelJunk Eden 2は、アーティストBaiyonによる独特のビジュアルスタイルと陶酔感あるサウンドが魅力のジャンプアクション。開発は京都のQ-Games。

プレーヤーの動きで万華鏡のように変わるグラフィックが楽しい遊ぶアート作品であると同時に、純粋にジャンプアクションとしての操作の気持ちよさ、ゲームとしての遊びやすさ、つい繰り返してしまうリプレイアビリティも優れており、前作以上に誰でも楽しめるタイトルになりました。

価格は1500円、12月16日までの発売記念セールで990円。体験版もあるため、動画やスクショで気になったら軽率にお試しできます。

PixelJunk Eden 2 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

PS3の前作から12年ぶりの続編

まずは前作について。PixelJunk Eden は2008年にプレイステーション3向けのダウンロード専売ソフトとしてリリースされた作品。

オリジナルの小品ながら、ビジュアルアーティストでありでありコンポーザー、DJでもある京都在住アーティストBaiyonの手掛ける唯一無二の世界観が内外で高く評価されました。2009年にはDLCのアンコールも発売されたほか、2012年にはSteam版でPCでも遊べるようになっています。

PixelJunk Eden 2 Q-Games
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タイトルの PixelJunk は、京都の技巧集団 Q-Games が自社パブリッシュするゲームのブランド名。同じPixelJunkブランドで全く系統の違うゲームを多数リリースしています。Q-Gamesといえば、10代で任天堂に招聘され英国から来日、スターフォックスの3Dエンジンを手掛けたディラン・カスバート氏が創業した開発スタジオ。

技術力を活かし主に大手パブリッシャー作品の裏方を担当してきたQ-Gamesが自社販売のゲームブランドを展開するにあたり、ラインナップのバラエティや独創性を求めたディラン社長と、ちょうどゲームの可能性に注目していたBaiyonの出会いがコラボレーションにつながりました。

今作 Eden 2 はシリーズの新作ではあるものの、お話のつながり等はないため、前作未プレイでも気にする必要はまったくありません

PixelJunk Eden 2 Q-Games
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12年経っても唯一無二の世界観、進化したビジュアルとステージ

『PixelJunk Eden 2』の基本は、不思議な植物の茂るガーデン(ステージ)をスイングや二段ジャンプといったアクションで飛び回り、ふわふわと浮かぶポレン(花粉)を集めて植物を育て足場を広げ、ガーデンのどこかにある花の蕾のような「スペクトラ」を手に入れること。

ポレン、ポレンプラウラー、シード、クリスタル、スペクトラと用語が並びますが、要は「ドットイートしてゲートに飛び込む」だけ。覚えることは少なく、初めて見るステージの仕掛けにもその場で驚きつつ対応できます。

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最大の魅力である有機的なガーデン(ステージ)は、明るくカラフルな水彩画のような世界から、ダークなモノトーンまでバラエティ豊か。ただの綺麗な壁紙ではなく、ガーデンによってはスイングやジャンプに大きく反応するエフェクトで、遊ぶことがVJプレイになる楽しさもあります。

ポレンを集めて成長してゆくガーデンの地形も、曲線が楽しい植物だけでなく竹のように直線的に伸びるもの、岩場で覆われた迷路、ワープゾーンや加速器、開閉スイッチのような仕掛けがあり飽きさせません。

ジャンプアクションの根源的な気持ちよさ

アクションゲームとしての特徴は、基本の動きがシルク(ワイヤー)でくるくる回るスイングと二段ジャンプなので、常に「狙って当てる」「放物線を描いて飛ぶ」という根源的な気持ちよさ、楽しさがあること。

二段ジャンプはおよそどのゲームでも気持ち良い操作ですが、Edenの空中ホバーからの二段目ジャンプは任意の方向に勢いよく飛べる一方、目測を誤ると無力に落下して、あっという間に足場に戻され仕切り直しになってしまいます。

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安全策をとって足場から足場に小刻みに移動するか、一攫千ポレンを狙い自分のエイミングと軌跡予測に賭けて飛び出すか、大げさにいえばリスクテイキングとご褒美の気持ちよさが常にある状態です。

同じ糸でスイングする仲間にはPS4/5のスパイダーマンがいますが、毎回のジャンプと加速のなかに小さなタイミングと方向調整の成否があり、狙いどおりにつながると移動だけでも楽しいという、ジャンプアクションの本質的な部分も通じる感覚を受けました。

ジャンプアクションが苦手というプレーヤーは、踏み切りをどうしても間違えて落ちてしまう、何度やってもやり直しでつまらない、といった場合が多いと思われますが、エデンはジャンプの目測を誤って落ちた場合でも、ほとんどペナルティなくすぐに復帰してやり直しになること、大半のステージでは刻んで少しずつ進めることから、落ちるストレス・やり直しストレスが軽いのも特徴的です。

全体に「思い通りに動けるとますます気持ち良い」ドリブンで、「失敗に罰とストレスを与える」方向の誘導は少ないデザインとなっています。

(但し書き。レベルを上げて進んでゆくと迷路になったガーデンやジャンプを妨害する敵が現れるため、プレーヤーによっては苦戦するかもしれません)。

意外?なほどのサービス精神とプレイバリュー、リプレイアビリティ

前作のリリース以降、インディーゲームの裾野が広がったことで「ゲームというよりもむしろアート作品として楽しんでほしい」的なソフトも増え、ゲーム部分に付け足し感があったり、ストイックすぎて単調だったりすることはよくありますが、Eden 2 はゲームとしての遊びやすさ、サービス精神が意外なほど豊富です。

たとえば消費パワーアップアイテムのスパイスは、ステージに浮かぶ「クリスタル」を集めるとステージ終了時の報酬として手に入る仕組み。

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1ステージは強制的に数分で終わり、慣ればあっという間にクリアできるようになるためテンポもよく、数ステージごとにレベルアップと新キャラクター、新ステージ、新アイテムの解禁が進みます。

ステージをクリアしても時間切れになっても、区切りごとにゲージが満ちアイテムが貰え解禁が進む最近のゲーム風の達成感は、途中でダレて止まりがちだった12年前の初代からすると「一体どうした??」と驚くほど。基本無料だったスマホ版の良い部分を継承しています。

アンロックとコレクションの楽しさといえば、操作キャラクターの奇妙な生き物「グリンプ」がやたらと多く、しかもそれぞれ絶妙にそらとぼけたプロフィールと台詞を持っていることもあります。

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台詞といってもゲーム内で世界を救うだのストーリーがあるわけではなく、アーティストだったり楽器の名前だったりする変な生き物たちが、ある意味カリカチュアライズされた「芸術家っぽい台詞」や、脱力するオフビートな独り言を持っているだけ。最初はなんじゃこりゃ?だからなんだよ??となりますが、多くのグリンプと出会ううちじわじわとツボに入ってきます。

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グリンプはレベルアップ報酬でプレイアブルになるほか、ガーデンにいきなり佇んでいるため、出会って変な台詞を聞くのも楽しみです。

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レベルアップコンテンツはかなりの分量があり、とても1500円とは思えないプレイバリューがあります(発売記念セール価格は990円)。

まとめ

PixelJunk Eden 2 Q-Games
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没入感あるビジュアル・サウンド・アクションの手触りまでが高いレベルで一体化した完成度は上の上。体感するアート作品でありつつ、ゲームとしてのサービス精神や遊びやすさも抜かりなく、「アートとかそういうの良いです。退屈そう」というゲーマーでも楽しめます。

ジャンプアクションとして攻略するにも、絵と音に浸ってリラックスするにも、あまりゲームをしない客をローカル2Pでもてなすにも使い勝手が良く、価格もプレイバリュー不相応に安い設定。動画や体験版でふわっとした世界観や色使いが気に入ったなら、ニンテンドースイッチおすすめダウンロードソフトの上位に入ります。

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蛇足。念のためミニガイド

エデンは基本的にシンプルで分かりやすいゲームなので、チュートリアルだけでそのまま遊べます。何かに迷っても気にせずどんどん進めて大丈夫です。取り返しのつかないことはありません。

そのうえで、なんだか難しい、進め方に迷う、この説明なしで出てくるやつ何よ?と気になるかたにはヒントになるかもしれない点を並べます。プレイする前に読んでもおそらく意味不明なので、まずは遊んでみてください。

いまゲーム中なら、オプションから「ヘルプ」を読めばもっとよく分かります

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動くのが難しい!すぐ落ちる

  • スイングとジャンプのアナログ感に慣れるまでが楽しいところですが、まず画面外に落ちてもほとんどペナルティはなく、戻されて若干タイムロスするだけなので、軽率に飛んでも大丈夫です。

  • ホバーと二段ジャンプが基本。スイングからジャンプして空中にいるとき、Aを押すとその場でホバー。Lを倒すとその方向に二度目のジャンプ。大きく方向転換や加速できるのは二段目までなので、スイングから最初のジャンプは気軽に、二段目に気をつけるのが基本。

  • すぐに落ちて操作不能でつまらない場合、二段目のジャンプでどっちに飛ぶか、足場を狙って軌跡を描くことを意識すると動きやすくなるかもしれません。

  • ポレン目当てに足場がない虚空に飛び込んでホバーで吸引、二段ジャンプで足場に戻るのも基本の動き。

「落ちる」判定が謎。足場があるはずの方向でもやりなおしにされる

  • 今作エデン2では、「ジャンプ地点から離れすぎて画面アウトするとやり直し判定」になり、足場付近に戻されます。下に足場があるのに落下判定は若干理不尽な気もしますが、ずっと下から登り直しでダレることなく、テンポよくやり直しさせてくれる「その場復活」救済措置ともいえます。

  • 一気にジャンプすると、画面上方や横でもアウトすることに注意。

すぐ時間切れになってしまう

  • 残り時間は▽型のチェックポイントに飛び込むと全回復。いくつもあるので、ギリギリまで粘って取りに戻るより、見かけたら補給して大丈夫。

  • タイムアップになっても何度でも再挑戦でき、クリスタルやシード発芽数は貯まってゆくので、タイムアップ自体さほど気にすることもない。

  • 時間延長スパイスはコモン。任意のスパイス3つを同時に使っても時間ボーナス。

どっちにゆけばよいのか分からない

  • ポレンを取るとシードに向けて飛んでゆくので、満ちたシードに飛び込んで植物を伸ばしてまた次のシードへ、と辿るのが基本。

  • ポレンをとると少し動いて消える場合、その方向に進むとシードがあります。

  • ガーデン(ステージ)クリアの方法は、花の蕾のようなスペクトラをシードのように育てて飛び込むこと。スペクトラは一定時間ごとに同心円状に飛んでくるウェーブの震源地方向にあります。

取ったポレンに注意

  • ポレンをスイングやホバーの吸収で集めるのがガーデン攻略の基本。しかし近くにシードもスペクトラもない場合、取った直後に消えてしまう

  • 大量のポレンを発生させて一気に集めてウヒョー気持ちいい!とぐるぐる回っていても、近くのシードが成長したあとは無駄になっている可能性があることに注意。

大事。一度のスイング+ジャンプでプラウラーを割り続けるとコンボでご褒美

  • といって回り続けるとシルクが切れて落ちる。伸ばすスパイスもある。

シードを発芽させる意味は?

  • 足場が増えてガーデンの未踏部分にゆける。

  • シードから伸びる植物は掴まってスイングできポレンが集めやすく、通過もできるので移動しやすい。

  • 植物は成長と同時にクリスタルを撒く。クリスタルを集めればスパイスがもらえる。

  • シードを発芽させた数はガーデンをまたいで蓄積されて、一定数で「バッグ」をアンロック。スパイスが一気に貰える。

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スパイスって何?使っていいの?

  • スパイスはゲーム進行を楽にするモディファイアのような消費アイテム。たとえばポレン増量、スイング半径拡大、吸収範囲増加など。

  • 積極的に使って大丈夫。クリスタルを集めれば次々ともらえるうえに、解禁済のものしか出ないので、偶然手に入った超貴重なスパイスを無駄遣いする心配なし。

どう使えばよいのか分からない

  • 序盤で出るコモンは時間制限延長やスイング時間延長などストレートな効果。そのまま使うだけで有利。

  • ある程度進んだら、ステージによって組み合わせを変えるとさらに効果的。コンボで画面内すべてのプラウラーが破裂してポレンで埋め尽くす効果は、ポレンの吸収範囲拡大と併用すれば大量に集められるなど。

  • 敵の攻撃を跳ね返すスパイスは敵がいない場合は意味がないなど、ガーデンによって有用なスパイスは変わるため、まずはかぶったものを適当に使い、ステージの趣向が分かったら効果を選ぶと良い。

敵がうざい!

  • ジャンプを妨害してくる敵は邪魔なものの、即死したり大きなペナルティはない、動く障害物程度。

  • 動きが分かると、ホバーから突進で簡単に破壊して大量のポレンに変換できるため、むしろ養分が飛んできた感覚になる。

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