Pixio PX160

ヘビーユーザーのみが使う時期を脱し、PCやスマートフォンの周辺機器として完全に定着した感のあるモバイルディスプレイ。いわゆる“顔ぶれ的には一巡”状態となったかと思いきや、まだまだ新規参入メーカーが増えています。

そんな中で、高速な反応速度のパネルやHDR映像ソースへの対応といったヘビーユーザー好みの仕様を備えながら比較的廉価な製品をリリースする注目のメーカー、韓国Pixioが新製品『PX160』を発売しています。

仕様としては15.6インチ/16:9のフルHD解像度IPSパネルを搭載するという、いわばど真ん中の仕様です。そして注目の価格は1万6980円(税込)。同社製品らしく、下手なノーブランド製品よりも手頃です。


機能面では、HDR映像ソースへの対応(詳細仕様は不明ですが、おそらくHDR10と思われます)と、AMDが提唱する、垂直同期(VSync)オフ時でも画像の乱れを低減する技術『AMD FreeSync』への対応がポイント。

両機能ともモバイルディスプレイとしては(価格を抜きにしても)、対応機種はまだ多くない機能です。

Pixio PX160

とくにHDRに関しては、iPhone 12系がHDR動画への本格的なシフトを指向したことで「対応価値が大きく高まった」タイミング。対応端子はHDMIのみという制限があり、またパネル側の最大輝度は250nitのため実際の効果としては大きくはありませんが、今後はYouTubeなどでHDR対応として認識されるだけでも利便性が上がるため、ここは重要になるところです。

Pixio PX160

デザインは3辺ナローベゼル設計……ではありますが、左右ベゼルなどは昨今の水準からすると若干太めかもしれません。

本体サイズは368.2×224.6×11mm(幅×高さ×厚さ)、本体重量は0.8kg(カバー付きで1.5kg)と、モバイルディスプレイとしては水準といったところです。

Pixio PX160
Pixio PX160
Engadget Japan

入力端子はUSB Type-C×2基とミニHDMI 1.4という、昨今では定番的な仕様。もちろん、Type-Cは電源供給用を兼ねるため、映像出力可能なノートPCとの組み合わせでは、ケーブル1本での接続が可能です。

オーディオ出力としては、1.5W+1.5W出力のステレオスピーカーとヘッドホン端子を装備します。

パネル側の仕様としては、公称表示色数は26万2000色、応答速度は8ms(オーバードライブ有効時/グレーtoグレー)、最大輝度が250nit、コントラスト比は500:1。視野角は上下/左右ともに178度といったところ。このあたりもモバイルディスプレイとしては水準と呼べるところでしょう。

Pixio PX160

付属品はスタンド兼用カバーとUSB-C to Cケーブル、USB-A to CケーブルとフルHDMI-ミニHDMIケーブル、そしてACアダプタ(本体側はUSB-C端子に接続します)。電源供給用のUSB-A to Cケーブルのみならず、ACアダプタまでもが付属する点は嬉しいところ。

また製品保証が3年(ただしパネルと制御基板は2年)と、このクラスの製品としては長めなのもポイントです。

このようにPX160は、モバイルディスプレイとしては珍しいHDRやFreeSyncへの対応に加え、15.6インチ版としては非常に手頃な価格も兼ね備えたモデル。参入企業増加により競争激化するモバイルディスプレイに、さらなる競争をもたらすような性格の製品ともなりそうです。

Source:Pixio Japan製品ページ